証券取引所では、コンピュータ・システムが利益の源泉である。
役員は証券会社など文科系出身者が多く、
コンピュータ・システムを理解することができる役員は少なく、
もしかしたら、いないかもしれない。
コンピュータ・システムに適切な投資をしていない可能性がある。
例えば、一時的にアクセスが集中したときに、
複数のサーバーに処理を分散させてもよいのだが、
そのような分散処理はしていないかもしれない。
多数のコンピュータを所持していて、
その一部では、計算処理が集中してパンクしている。
ところが、大部分のコンピュータは余裕で計算処理ができる場合がある。
このような場合、システム全体がダウンするときがある。
計算処理がパンクしているコンピュータの作業を、一時的に手の空いているコンピュータに回せばよいのだが、そのようなシステム設計がされているかどうか疑問である。
営業サイドとしては、分散処理用プログラムを開発するより、コンピュータ・システム全体を更に高価な新製品に買い替えていただくと、嬉しいのである。
コンピュータ・システムに詳しい役員がいないので、高い買い物をしていると想定される。
東証で一時システム障害 デリバティブ1時間半停止
東京証券取引所は7日、売買システムで障害が発生したため、東証株価指数(TOPIX)先物などすべてのデリバティブ(金融派生商品)の取引を午前9時22分から一時停止した。その後、システムは復旧し、取引も停止から約1時間半後の10時55分に再開した。現物株の取引に支障はなかった。
東証は「原因は調査中」としており、トラブルの経緯などを調べている。システム障害発生は9時18分。取引を停止した時間も当初は同18分としていたが、その後、同22分に訂正した。
売買が停止したのはTOPIX先物のほか長期国債先物など。