米国では、大学院の学生は、月曜日から金曜日まで研究室に行くだけでなく、土曜日、日曜日も研究室に行く。金曜日の夜は遊んでいるので、土曜日は午後ぐらいから現れることが多い。いずれにしても毎日、誰かが研究室で実験をしている。
 
そこで、ドイツ留学中にある土曜日に研究室に行ってみた。そうすると、誰も研究室にいなかった。
 
ドイツでは、大学院の学生は米国より人間的な生活を送っていた。週に5日、月から金まで研究するだけであり、週末はチャンとお休みし、週休二日制が浸透していた。
 
週末だけでなく、休暇についても同様である。
 
あるとき、ドイツの学生と休暇(vacation)について話をしたことがある。
 
冬の休暇はスイスアルプスまでドライブして、スキーをするのだそうである。
 
フライブルグは、ドイツの南西に位置する都市であり、スイス国境まで約50キロの距離。さらに、高速道路が整備されているので、スイスアルプスまで簡単に行ける。

 

東京から信州に旅行して、スキーをするのと似たようなものなのかもしれない。

 
しかしながら、ドイツでは大学院の学生がスイスアルプスというと、実に優雅なことに感じた。