内戦状態のシリアに聖地の巡礼に行くとはおかしいと思っていたが、
偽装だったようである。
シリア”イラン革命防衛隊を拘束”
シリア情勢を巡って、イランがアサド政権を支持するなか、シリアの反政府勢力は、イランの精鋭部隊として知られる「革命防衛隊」のメンバーをシリア国内で拘束したと発表しました。
シリアの反政府勢力「自由シリア軍」は、8月5日、中東の衛星テレビ「アルアラビア」を通じて、前日に首都ダマスカスでイラン人48人を拘束したと発表し、拘束した人たちの映像を公開しました。
「自由シリア軍」は、48人の中にはイランの精鋭部隊「革命防衛隊」のメンバーが複数含まれていると説明しています。
映像では、「革命防衛隊」の一員であることを示す証明書だという書類も映し出され、「自由シリア軍」の幹部は「イランがシリアに介入していることを示す揺るぎない証拠だ」と述べ、イランを批判しました。
これに対し、イランの国営通信は、5日、拘束された48人はシリアにあるイスラム教シーア派の聖地を訪れていた巡礼者たちであり、イランのサレヒ外相がシリアの反政府勢力に影響力を持つトルコとカタールに、解放に向けた働きかけを行うよう依頼したと伝えました。
内戦状態に陥っているシリアでは、カタールやサウジアラビアなどの湾岸諸国が反政府勢力を支持しているのに対し、イランは同盟関係にあるアサド政権を支持しており、双方が資金や軍事面で介入して、紛争の激化につながっています。
NHKニュースウェブ