エジプト、モレシ大統領とパレスチナ、ハマスとの交渉は決裂し、
ハマスが、エジプト国境の町の警察署を襲撃したと考えられる。
 
エジプトとイスラエルとの間の平和条約は、
エジプトで新大統領が誕生しても、維持されている。
 
 
 
 
 
エジプトがイスラエルに書簡
 
イスラム組織出身の大統領が就任したエジプトとイスラエルとの関係が注目されるなか、イスラエルの大統領府は、エジプトのモルシ大統領が書簡を寄せ、暗礁に乗り上げている中東和平交渉の仲介に当たる考えを伝えてきたことを明らかにしました。
イスラエルの大統領府が7月31日、明らかにしたところによりますと、エジプトのモルシ大統領が、イスラエルのペレス大統領に宛てて書簡を寄せ、この中で「イスラエルを含む地域の安定を実現するため、中東和平交渉の再開に全力を尽くす」と伝えてきたということです。

イスラエルと平和条約を結んでいるエジプトは、ムバラク前政権の下で中東和平の仲介役も務めてきましたが、ことし6月にイスラム組織出身のモルシ大統領が就任したことで両国の関係に変化が生じるのか、注目されています。
今回のモルシ大統領の書簡は、引き続き中東和平に積極的に関わる姿勢を見せることでイスラエルとの関係も維持する姿勢を示したものと受け止められています。

その一方で、モルシ大統領はイスラエルと敵対するパレスチナのイスラム原理主義組織ハマス指導者らとも繰り返し会談しており、イスラエル側は警戒を続けています。