2012年8月6日、火星探査機が、火星に到着する。
 
それにしても、NASAの技術力は極めて高い。
 
火星探査機に何か突発的な出来事が起きたとき、
それがNASAのステーションに届くまで、14分。
 
NASAのステーションから遠隔操作の指示をして、
火星探査機に指示が届くまで更に14分。
 
やはり火星探査機はかなり自動化されており、
予定通りに軌道を進行しているのであろう。
 
レーダーを利用した、宇宙塵との衝突を防止するシステム、
レーダーを利用した、火星への着陸システム、
レーダーを利用した、火星からの離陸システムが、
火星探査機に装備されていると推測する。
 
  
 
「恐怖の7分間」目前 火星探査機、秒刻みのミッション
 
 
 昨年11月に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機キュリオシティが火星に到着、8月6日に着陸する。重さ1トン近い機体を安全に着地させるには時速2万1千キロの速度を、大気圏突入後の7分間でほぼゼロまで減速させる必要がある。NASAでは「過去の惑星探査で最も困難な着陸」と話す。
 
 火星の大気は地球の100倍以上薄く、パラシュートだけでは十分な減速効果が得られない。2004年に着陸した探査機オポチューニティでは、周囲に取り付けたエアバッグで衝撃を吸収したが、5倍以上重いキュリオシティでは使えない。
 
 そこで、機体を空中でつり下げて降ろす「クレーン方式」を採用。エンジンの逆噴射で減速させた後、地上20メートルの地点からは探査機をぶらさげて着地させる。着地後、クレーン部分は安全な地点まで飛ばしてから落下させる。
 
 火星まで電波が届くのに14分近くかかるため、リアルタイムでの操作や指示は難しい。NASAの担当者は「自動化された秒刻みの作業がすべて正しく行われる必要がある」という。その様子を描いたアニメーション動画「恐怖の7分間(Seven Minutes of Terror)」(http://www.nasa.gov/multimedia/videogallery/index.html)は、動画投稿サイト、ユーチューブにも投稿され、再生回数が100万回を超えるなど、人気を呼んでいる。
 
 着陸の目標地点は、かつて水が運んだ堆積(たいせき)物があるとみられる赤道付近のクレーター。キュリオシティはロボットアームで岩石を採取、内部で化学組成を分析できる装置を備えており、生命が存在した痕跡がないかを調べる。(ワシントン=行方史郎)