国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は7月30日、国連本部で会見し、シリアで展開中の平和維持活動(PKO)、国連シリア監視団のガイ団長の車列が7月29日、武力攻撃を受けて被弾したと発表した。けが人はなかった。国連PKO局によると、攻撃が起きたのは反体制派が支配している場所だったという。
 
 PKO局によると、監視団の車両5台が中部ホムスの近郊を通行中、小銃による射撃を受け、うち2台が被弾した。ガイ氏はムード前団長の後任として24日にシリアに着任し、初めての現地視察中だったという。発砲したのは政権軍か反体制派かはわかっていない。潘氏は「(シリア内戦の)状況はますます悪化している」と述べた。
 
 潘氏はまたアサド政権が化学兵器を持っていると公言したことについて、「いかなる状況下でも、使用しないよう要求する」と改めて訴えた。(ニューヨーク=春日芳晃)
 
コメント
 
シリア政府軍は、国連監視団に対して、銃撃していないと証言する。
 
シリア反体制派も同様に、国連監視団に対して、銃撃していないと証言する。
 
反体制派が支配している領域で事件が起きたのだから、反体制派が銃撃した確率が高い。
 
戦争のルールを定める国際人道法では、
戦闘員は攻撃してよいのだが、
市民(civilian)は攻撃してはならない。
 
シリア内戦では、国際人道法を遵守しておらず、戦争犯罪がされているようである。