アップルvsサムスン、弁護士はいくらもらっているのか
2012.7.30 12:58
アップルとサムスンの特許訴訟で、両社の代理人を務める弁護士はどちらがより高額を得ているだろうか。時給等を調べてみた。
スマートフォンのメーカーとして競合するアップルとサムスン。両社による特許訴訟の審理が、サンノゼの米連邦裁判所で7月30日(米国時間)に始まる。両社の争いはすでに15カ月にわたって続いており、両社の代理人を務める法律事務所に多額の報酬をもたらしてきた。
サムスン側はアップルに対して、非常に高額な特許料の支払いを要求する申し立て(PDFファイル)を提出した。アップル側が5月に提出した同様の申し立てと合わせて考えると、このスマートフォン戦争の最上位で戦う弁護士たちが、どれくらいの報酬を得ているかがわかる。
これまでに提出された申請の金額から計算すると、アップル側の代理人を務めるMorrison & Foerster法律事務所の弁護士には、平均で526ドルの時給(PDFファイル)が支払われていることになる。対するサムスン側の代理人であるQuinn Emanuel Urquhart & Sullivan法律事務所の弁護士の費用は、1時間あたり平均592ドルだ。
サムスン弁護団のパートナー弁護士(法律事務所の共同経営者でもある弁護士)は中央値で1時間あたり821ドルの報酬を得ており、アソシエイト弁護士(勤務している弁護士)の報酬の中央値は448ドルだ。一方、アップル弁護団は、パートナー弁護士が1時間あたり582ドル、アソシエイト弁護士が398ドルを支払われている。
2大法律事務所のトップ弁護士が受けとっている報酬は、実際には同額に近い可能性はある。上に書いた中央値は、サンプルとして取り上げたのが、各弁護団からの請求書に記載された4人のパートナー弁護士だけという事実によって歪曲されている可能性があるからだ。さらにこうした申請は、各陣営が相手に賠償金を払わせたいと思う発見に関する、特定の作業に対するものに限られている。
裁判全体での請求額の平均は、関わる弁護士の組み合わせによって異なってくる
しかし、この数字は推測のための根拠となる。どちらの法律事務所も、事務所全体の年間の収益や、「パートナー弁護士1人あたりの利益」を明らかにしている。パートナー弁護士1人あたりの利益は、パートナー弁護士の平均収入を反映している。
本訴訟でアップル側弁護団の中心を担うMorrison & Foerster法律事務所では、パートナー弁護士の昨年の年収は平均140万ドルだった。サムスンが選んだQuinn Emanuel Urquhart & Sullivan法律事務所は、グーグルが係争中の特許訴訟でも代理人を務めているが、そのパートナー弁護士は昨年、平均で416万ドルの年収を得ている。
コメント
特許を専門とする弁護士は、誰でもできる仕事ではない。
スマートホンの内部構造に関する技術内容を理解して、それを法律の枠組みんで判断することが求められる。
特許権を侵害するか否かは、技術内容について法律判断が求められている。
iPhone、Galaxyは、世界中で販売されている人気商品なので、損害賠償の金額も巨額になり、それに伴い弁護士報酬も巨額になる。
このブログでは、テレパシー装置の技術内容(例えば、マイクロ波聴覚効果、離れた場所からの脳波の計測、聴覚誘発電位から思考の解読など)、テレパシー装置の米国特許(例えば、ストックリン特許)を紹介しているが、理工系出身者でないと理解できないようである。
また、殺人事件のようにマスコミが報道する事件の多くは刑法に関するが、刑法は法律としては簡単である。
刑法より民法が複雑で難しく、特許法は更に専門性が高く難しいものがある。
特許を専門とする弁護士は、誰でもできる仕事でないので、高級になるのである。