NBC兵器
 
核(nuclear)兵器、生物(biological)兵器、化学(chemical)兵器は、
NBC兵器として一緒に紹介されることもあり、
生物兵器、化学兵器は少しは一般に知られている。
 
しかし、電磁波兵器は、一般に知られていない。
 
生物兵器、化学兵器の使用は発覚しずらいので、
テロの手段に用いられることもある。
 
電磁波兵器の使用は、生物兵器、化学兵器と比べて、
更に発覚しずらい。
 
電磁波兵器
 
2006年12月に、米国陸軍情報保全隊が、
電磁波兵器について情報公開した(下記サイト)。
 
 
幻聴を起こす電磁波兵器、
てんかん発作を起こす電磁波兵器、
めまいを起こす音響兵器
が紹介されている。
 
幻聴を起こす電磁波兵器とてんかん発作を起こす電磁波兵器は、
レーダーを改良した対人兵器という点で共通しており、
眼に見えない電磁波ビームを特定の個人に向けて発射する。
何れも、電磁波と人間の脳との相互作用を悪用する兵器である。
 
幻聴は、マイクをレーダーに接続し、レーダーが発射するマイクロ波パルスを
ターゲットの頭部に照射して、マイクロ波聴覚効果により脳に音声を認識させる。
 
てんかんは、1秒の10億分の1秒(1ナノ秒)持続するマイクロ波パルスを
1秒に15回の割合で被害者の頭部に発射して、引き起こす。
 
めまいは、人間の耳が聞くことができない音
(20ヘルツ以下の音というより、空気の振動)を
大音量(例えば、130dB~150dB)で聞かせると引き起こせる。
 
幻聴、てんかん、めまいで死に至ることは稀なので、
非致死性兵器とも呼ばれ、
上述の情報公開も電磁波兵器、音響兵器でなく、
非致死性兵器として紹介されている。
 
幻聴、てんかん、めまいを訴える患者がいた場合、
医師は、電磁波兵器、音響兵器の知識が欠如していることもあり、
医師が、故意に電磁波が照射されて、
上述の健康被害が発生したと診断することはまずない。
 
医師、被害者、及び、警察に犯罪被害が認知されなので、
電磁波兵器、音響兵器を使った犯行は極めて露顕しずらい。
 
自衛隊が上述の電磁波兵器、音響兵器を濫用しても、
犯行が露顕せず、簡単に完全犯罪が成立し、
国家がテロに関与したことが判明しない。
 
永年に渡って犯行を繰り返し、
被害者の人数が多数になればなるほど、
自衛隊が電磁波兵器、音響兵器を濫用していることは
にわかに信じ難くなり、
却って犯行が露顕しずらくなるという皮肉な結果を招いている。