はじめに

 

今回の記事は一般向けでなく、主にSNSなどで「テクノロジー犯罪」、「集団ストーカー」と称するものについて発信している人、その読者などに向けたメッセージになります。

 

「テクノロジー犯罪」も「集団ストーカー」も通常の辞書に掲載されている用語ではありませんし、法律用語でも医学用語でもありません。これに伴って、なにが「テクノロジー犯罪」であるか、なにが「集団ストーカー」であるかというと、被害者と称する人たちによって広狭があり、その外縁は明らかではありません。

 

実際にはそうした訴えをされている方の多くが、精神的な症状や身体的な不調を同時に抱えていらっしゃることが少なくありません。特に精神疾患の症状と重なることが多いようです。

 

一方、医学、特に西洋医学では、精神医学と、身体医学といいますか精神医学以外は明確に区別されています。身体医学という用語は一般的ではないのですが、フランス哲学者ルネ・デカルトが提唱した心身二元論、心と身体は全く別個であるというような概念を反映しています。即ち、心身二元論の医学版となりますと、心の病気と身体の病気を区別するということになり、心の病気は精神疾患であるのに対して、身体の病気は、身体の部分に対応して、内臓の病気、皮膚の病気、目の病気などに細分化されます。

 

つまり、どのような原因があるにせよ、身体に具体的な症状があるときには、まずは医師の診察を受けるのが合理的で確実なアプローチとなります。

 

以下、SNSで見かける代表的な症状と、今すぐできる健康への対策をまとめました。

 

健康診断

 

「テクノロジー犯罪」などについてSNSで熱心に活動されている方は、自営業、フリーランスなどをなさっていることもあるようです。

 

会社に勤務していると、年に1回健康診断を受けることになるのですが、自営業、フリーランスですと、定期的に健康診断を受けているのでしょうかね。

 

しばらく健康診断を受けていないのであれば、ぜひ受診してください。血液検査や尿検査などの数値は、嘘をつきません。数値が正常範囲内でないときは、まずは何らかの体調不良のサインとして、早めに対策をなさってください。

 

味覚障害

 

最近、「テクノロジー犯罪」に関するブログを久しぶりに拝見したのですが、食事をしても味がしないというようなテーマについて何度も記事にしておりました。

 

味がしないという症状は味覚障害であり、舌の味蕾細胞にあるセンサーがきちんと機能しないということがあります。典型的には食事中の亜鉛不足に起因するのですが、薬の副作用により体内の亜鉛が体外に排出され、亜鉛不足になっていることもあります。

 

いずれにしても、食事をしても味がしないというような症状が継続する場合、耳鼻咽喉科を受診して医師の診察を受けてください。味覚障害のような症状を放置する必要は全くありません。

 

心臓が痛い

 

SNS を拝見していますと、心臓が痛いとか心臓のあたりがチクチクするというような症状を書き込みつつ、この症状は「テクノロジー犯罪」の被害と主張しているアカウントがありました。

 

心臓に関する症状があるときには内科医、特に循環器内科を早急に受診してください。早急といっても救急車を呼ぶほどの緊急性まではありません。

 

万が一、心疾患のような重大なリスクが見過ごされていたときには命に関わることすらあります。「テクノロジー犯罪」などの周知活動はいったん脇に置き、ご自身の命と健康を最優先にしてください。

 

皮膚症状

 

また、皮膚が赤くなっている写真をSNSにアップロードして、「テクノロジー犯罪」などの被害の証拠と主張している人がいます。やはり、「テクノロジー犯罪」かどうかなど検討することなく、皮膚科を受診してください。

 

皮膚の炎症などは軟膏などで治療すると、あっさりと軽快することがあります。

 

おわりに

 

身体に何らかの症状があるとき、最も大切なのは今ある症状を取り除くことになります。「テクノロジー犯罪」などに執着して医療を遠ざけるのではなく、現代医学の知見を活用して、ご自身の身体を労わってあげてください。