どうも、読み終わりました。
夏の長編本シリーズ。
ネルー「父が子に語る世界歴史」全8巻
この画像は5~8巻。この2倍有ると思ってください。
これを図書館で見つけた時は、小躍りしましたね。
これで、「資本論」を今年の夏も読まなくて済む。
それと同時に、俺が生き残っていたら来年の夏度の長編を読むか?
それを探す旅が始まる。
内容は、ネルーが獄中から娘に送った手紙で、
世界史を教えています。
その内容は自分にとっては復習に近い物がありますが。
その視点は、獄中のインド人から見た世界史。
なかなか、面白かったです。
同じアジアの日本もよく出てきます。
・イスラム教の使節が長安に着いた時、まだマホメットは生きていた。
キリスト教(異端のネストリウス派)が着いたのはそのちょっと前。
皇帝はモスクを建てる許可を与えた、世界で最も古いモスクの一つ。
・キリスト教の異端者を衆人の前で生きたまま火あぶりにするのを、
「信仰の行事」と、呼んでいた。
・ヴォルテール曰く「無批判に自己の宗教を決める人間は、
わざわざ自分から縛られようとする牛のようなものだ」
・とある人曰く「文明は個人の悪徳を、いよいよますます大きな社会によって
代行させる仕組みとなった」
・英国科学協会の会長曰く「人間は自己を規制する事を知る前に
自然を支配する事を覚えた」
この手紙は1938.11.18で終わったが。
ネルーの感想と予想を現代に照らし合わせると悲しくなりますね。
しかし、これほどの内容をムショから娘に送るとは、
刑務所内には図書館でもあるのか?
物凄い知識量だ。
さて、長編の後は軽い一冊を読みたいな。