8月の本 夏の長編シリーズ2025 | 魚のハリセンダンス

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ウソだらけです

どうも、読み終わりました。

夏の長編本シリーズ。

 

ネルー「父が子に語る世界歴史」全8巻

この画像は5~8巻。この2倍有ると思ってください。

 

これを図書館で見つけた時は、小躍りしましたね。

これで、「資本論」を今年の夏も読まなくて済む。

それと同時に、俺が生き残っていたら来年の夏度の長編を読むか?

それを探す旅が始まる。

 

 

内容は、ネルーが獄中から娘に送った手紙で、

世界史を教えています。

その内容は自分にとっては復習に近い物がありますが。

その視点は、獄中のインド人から見た世界史。

なかなか、面白かったです。

同じアジアの日本もよく出てきます。

 

 

・イスラム教の使節が長安に着いた時、まだマホメットは生きていた。

キリスト教(異端のネストリウス派)が着いたのはそのちょっと前。

皇帝はモスクを建てる許可を与えた、世界で最も古いモスクの一つ。

・キリスト教の異端者を衆人の前で生きたまま火あぶりにするのを、

「信仰の行事」と、呼んでいた。

・ヴォルテール曰く「無批判に自己の宗教を決める人間は、

わざわざ自分から縛られようとする牛のようなものだ」

・とある人曰く「文明は個人の悪徳を、いよいよますます大きな社会によって

代行させる仕組みとなった」

・英国科学協会の会長曰く「人間は自己を規制する事を知る前に

自然を支配する事を覚えた」

 

この手紙は1938.11.18で終わったが。

ネルーの感想と予想を現代に照らし合わせると悲しくなりますね。

 

しかし、これほどの内容をムショから娘に送るとは、

刑務所内には図書館でもあるのか?

物凄い知識量だ。

 

 

さて、長編の後は軽い一冊を読みたいな。