8月の本 | 魚のハリセンダンス

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ウソだらけです

どうも、9月になりましたね。

もう、疲れています。

9月病みたいです。では、読んだ本を。

 

「完訳 フロイス日本史」全12巻

・信長が坊主を見ながら、

「あそこにいる欺瞞者どもは、

汝ら伴天連たちの如きものではない。

彼らは民衆を欺き、己を偽り、

虚言を好み、傲慢で僭越の程はなはだしいものがある。

予は既に幾度も彼らを全て殺害し殲滅しようと思ったが、

人民に動揺を与えぬため、

また彼ら(人民)に同情しておればこそ、

予を煩わせるはするが彼らを放任しているのである」

坊主嫌いも甚だしいな。

結局は仏教もキリスト教もお互いに不寛容。

教えは立派な事を言ってるが、

他教には容赦ない、だから信じられない。

しかし、信長が天下統一したらほんと日本は変わったろうな。

仏教が無くなってたりしてね。

まあ、文革で中国が変わらなかったと同じで変わんないかな。

そして、長い本だった。

信長、秀吉編はまだ人が読んでる気配が本に残っていたが。

後半の分は新刊?と、言う位に新鮮だった。

内容としては、何処の街に行って布教して、

坊主に嫌われて、でも神の奇跡おかげで助かったの繰り返し。

流石に飽きちゃいましたよ。

これで、2021年版長編は終了。

2022年版を一年かけて長物を捜すか。

 

「ユーラシア帝国の興亡」  クリストファー・ベックウィズ

・李白は中央アジアの生まれて、漢族の血は一部しか入っていない。

社会的アウトサイダーで、根本的に人と群れない

独自の人物であり続けた。

・日本でキリスト教の布教が成功したのは、

現地の宗教をよく知らない貧しい

無教養な階級の人たちの間であった。

・ニコライ二世のロシアに居た親族は全て1918.07.17に

ボリシェビキに殺害された。

・アレクサンドリアの大図書館はアラブ人が入って来る前から、

既に無くなっていた。

兎に角600ページの長い本。

一番面白かったのは近代に入って、

ピカソの絵は、後期の物より前半期の方が

芸術的価値はあると言う論。

激しく同意。

この本は面白かった。

 

 

と、まあこの二点のみ。

疲れましたよ。

日本史は、戦国書としては最高の資料でしょうね。

信長に対して、秀吉に書き方が酷い。

暴君とはっきり書かれている。

あと、高山右近、黒田官兵衛等々オールスターキャストですよ。

ただ、宗教自体を信じない自分には

歴史的価値しか見いだせないね。

その後キリスト教徒がやった事を考えると、

鎖国もまた致し方なしと言うのもありですね。