3月の本③ | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

そう言う訳で宣言でしたが。

周りはあまり変わって居ません。

職業柄かもしれませんが。

 

では、続きを。

 

「史記 司馬遷の世界」  加地伸行

・仏教で命日に法事を行うのは儒教の

「孝」の規定を密輸入したもの。

・戦国時代の生き埋めの穴は掘ってなんかいない。

黄河の流れが変わった時に残った川底の穴を利用した。

黄土で柔らかいのでかなり深くて、

やわらかいので埋めやすくもある。

司馬遷の屈折した根性がこの作品を作ったとなると、

複雑だな~~~。

 

「フロイトその思想と生涯」  ラッツェル・ベイカー

・「自分自身に対して完全に正直であることは、

人間が成しえる最善の努力である」

・マリー・ボナパルト(ナポレオンの血族)にギリシアのツボを貰って、

「お墓まで持って行けないのは残念ですね」と、言ったが。

骨壺になって一緒に埋葬、念願がかなった?

たった一度の夫婦喧嘩の理由が

キノコのヘタを食べるかどうかで争ったというのが出ると思ったが。

出なかった…。ユング夫婦の話だったけ?

俺の記憶力が悪くなっている。

 

「黄金郷伝説」  大貫良男

・インカ帝国の金細工は全て溶かされて残っていない。

残っているのはインカ以前の物。

・エル・ドラドは、全身に金粉を塗って、

湖に飛び込む儀式があった。

その飛び込む人をエル・ドラードと言ったが。

それが土地の名前にいつの間にかなってしまった。

大学時代に習った、ラス・カサスが出て来る。

単位を落としたのは覚えている。

人類史上一・二を争う殺戮劇。

あんまりにも酷過ぎて、

よくキリスト教徒と言えたもんだと感心する。

 

「ゾウの時間。ネズミの時間」  本川達雄

これ確か読んだよな~~~。

時間と言うより、サイズの話です。

 

「ペスト大流行」  村上陽一郎

・パンデミック:pandemicは、エピデミック:epidemicから由来。

デモクラシーの語源であり、民衆:demosに基づいて、

「人々の間に広く行きわたる」と、いう意味。

・AD2世紀から、ヨーロッパの人口はずっと減少気味。

シャルルマーニュの時代(700年代後半)に少し増加したが、

9世紀まではずっと増えなかった。

打つ手がないというのは今のコロナと同じ。

緊急事態宣言?いやいや、中世も同じ事ぐらいしかやってなかった。

3月最後に読んだ本がこれで良かった。

人類が進化していないというのはよく解る。

ウィルスの方は進化したみたいだな。

 

で、2019年度の本は終わり。

2020年度に入っていますが。

図書館が閉館と言うのが本当に痛い。

新刊に全く手が出せない。

これがバードの一番のコロナショックです。

いや、マジで。