人の邪魔にならない様に走れよ。
で、昨年田舎に墓参りに行った時。
家の方の仏壇も拝みます。
そしたら、知らない人の写真が。
これは爺さんの遺影。

余り自分とは似ていません。
で、この写真の並びにもちろんモノクロの
中高生ぐらいの男性の写真が。
「あの写真誰?」と、田舎のおじさんに訊くと。
おじいさんの弟らしい。
ただ、昔の話。
長男以外は当然家を出るのが当たり前の時代。
他の親族の男が居ない家に養子に出されたらしい。
昔は、結構親戚同士で結婚もしていたようだ。
そこで、勿論農家として働いていたら。
馬に胸を蹴られて重傷の大怪我をしたらしい。
そして、昔ですんで。
そのまま肺病、結核とかになって、
入院。
とは良い方の言い方で。
実際は隔離されました。
熊本の菊池渓谷の所に
昔はハンセン病の隔離施設が有ったらしい。
そこに入れられた。
(今現在もハンセン病の方々の施設があるようですが。
現代では隔離施設ではないので
こう言った書き方になります。)
で、家のおじいさんは馬に乗ってそこにお見舞いに行っていたらしい。
往復十時間程の一日仕事。
で、帰る頃は真っ暗。
馬にはライトもないし。
電灯もない時代。
だが、「老いたる馬は道を忘れず」の通り。
でも、真っ暗の中でも馬に任せて帰って来たらしい。
残念ながら、おじいさんの弟はその施設で亡くなったそうです。
全然知らなかったよ。
死んだオヤジにも聞いた事ないし。
俺らのおじいさんの時代はそんな時代だったんだよね。
そして、今の子供たちも自分らの時代を。
そんな時代だったんだよね。と、思うんだろうな。