息子は17歳、高校で不登校となり1年で退学し、無所属です。ひきこもりとなり約1年たちます。


1年前は部屋にこもって、昼夜逆転、一日中ベッドでスマホをやって、風呂に入らず、夕飯のときだけリビングにいました。10分で急いで食べて、私とも会話せず逃げるように部屋に戻りました。


そんな息子が1年の間に、少しずつ、少しずつ元気になって、私のドア越しの声かけに短く「うん」と返事をするようになって、リビングで夕飯の後少しテレビを見るようになって、近くの本屋に初外出。そこからも少しずつ少しずつ、会話と外出が増えていきました。


私は自分のメンタルもおかしくなったので、思い切って私のための海外旅行を計画しました。息子は一緒に行けるかわからなかったのですが、半年後には元気になると信じて旅の準備を進めてきました。


この旅の準備がリハビリにとてもよかった。


パスポート申請、ワクチン接種、スーツケースや洋服を買ったりなどの用事を1か月に1回〜2回。無理なくすすめてきました。


半年かけて準備して

なんとか行くことができました。


旅の日程は、朝遅め&ゆるゆる自由行動を多くしました。有名な観光名所は1か所のみ。あとは地元の人達の生活を見るのがメインで、気の向くままにぶらぶら散歩しました。


1週間の旅でしたが、息子は毎日ちゃんと起きて支度をして、現地に住む私の友達も含め全員一緒に行動できました。


私は息子がみんなと出かけられた、

初めての景色や現地の人達に興味を持って楽しそうに見ている、

ただそれだけで嬉しくてたまりませんでした。


この1年の間に私は息子が生きているだけでいい、息子が笑っているだけでいいのだと思うようになりました。


それが叶った。


それで十分。


日本に帰りました。


息子はもう大丈夫だと思います。

新しい価値観で、みんなとは違う人生を生きて行くでしょう。


1年後、おそらく息子はひきこもりを卒業して、社会と関わっていると思います。働いているか、大学生になっているか、浪人生か、わかりませんが息子が笑って生きていればいいということを忘れずに、私は息子と楽しく過ごしていきます。


来年また家族でどこかに旅に行こうと思います。


さー、旅の資金のために働くぞ!

がんばろう。