こんにちは。
前回は、家族の気持ちも書きました。
今回は、医者の気持ちも書いてみたいと思います。
医者は専門分野というものに分かれてきました。
それはどういうことかというと、
専門以外の分野に手を出さなくなったことです。
それは、患者から診たら、「昔の医者は子どもが熱を出したり、じいちゃん、
ばあちゃんが具合悪くなったりしたら、スグに診てくれたのに・・・」って
いいう意見をたくさん聞きます。
でも、今は違います。
専門分野以外でもし、重大な見落としがあったらいけないので、
敢えて、ここがポイントです。
敢えて診ないという苦渋の決断をしているのです。
これは、側弯の人には特に顕著に表れます。
側弯の手術は体力と、知識と、経験と、病院の体制と、他の科との連携など、
予想もできないことへの際の対応まで連絡を強化し、密にし、
そして一回一回の手術に向かいます。
その合間に、たくさんの診察をし、研究をし、未来のための事を考え、
論文を書き、後進を育て、また上の世界を目指して勉強する。
自分のためのことを考えている医者は、淘汰されていくと、専門医は言います。
どんなに、上に登っても、自分の理想は、まっすぐに治すこと。
それが、出来ないと、自分の中では満足いかない、そう私の主治医はいいます。
自分が手術をしてもらった日から、毎週毎週会っている、雲の上の人でも、そんな悩み
を持っています。
その先生は、常に患者のことを思って、いろんな角度から、研究し、そして、
私にもいろいろ教えてくださっています。
そんな先生でも、こんなに悩んで、何が患者のためになるのかということを、
考えているのです。
患者は、自分の話を聞いてほしい。
そして、自分の納得のいく説明をしてほしい。
どんなことも知ってほしい。
どんなことも、知らせてほしい。
でも。
なかなか聞くチャンスがない。
そう思っている方いませんか?
なんでも聞きてください。
お医者さんは、あなたの味方です。
いつ、どんな時でも。
だから、なんでも聞きたいことは、相手が忙しいからというのではなく、
あなたに必要なことであれば聞いてください。
安心する情報をきっと教えてくれます。
主治医を信頼してください。
医者は、常に患者を信頼しています。
だから、あなたや、あなたの家族も、主治医を信頼することです。
信頼する時に、必要な情報は聞いていいのです。
そして、ここに一番大切なことがあります。
今、主治医を信じて、主治医の言うやり方に真剣を検討してください。
今すぐのことでなくても、二十年、三十年先になるかもしれないけど、
進行することが、科学的に立証されている種類の側弯なら、
揺らぐ気持ちも理解できますが、命の尊さを最優先してください。
わたしは、17時間と、22時間の手術を二回しました。
で、そのあともなんやかんやありますが、やってよかったと思います。
それに、女の子、若い女性には配慮された縫合法があるんです。
そんなこんなも、医者の悩みから生まれています。
みなさんと、主治医が、良い治療関係にありますように。