前回↓
それ以前のも↑に載ってます
書こうと思っていた事に相応しいなと思ったので、こんな投稿ネタで…
「学生時代の夏の思い出」
高校の3年間は、私には夏休みというものは1日もありませんでした。
その時期は吹奏楽コンクールと高文連の為の練習で、毎日9時〜19時頃まで部活の日々。
休日は1日も無しです。
発展途上の弱小部とはいえ、取り組みは一応しっかりと本気でした
毎年一学期の終業式が終わると吹奏楽部は、
体育館の隣にある「格技場」という場所へ楽器をせっせと運び込みます。
夏休み中の練習場所は、音楽室ではなく格技場。
柔道などをやる為の、少し小さめの体育館という感じの建物です。
毎日格技場に通い、10時間程練習して(休憩挟むから正確には9時間か😅)暗くなってから格技場を出る。
音楽室よりも広く、本番のイメージに少しでも近い感覚で練習できる格技場は、最適の場所だったと思います
何となく気分も開放的になって、
個人的にはワクワクとリラックスが入り混じった不思議な感覚を持っていた事を覚えています。
リラックスが混じっている理由は、
格技場での練習の日々が、まるで
20人弱ほどの兄弟姉妹とお父さん(顧問)という、謎の大家族で生活しているかのような感覚だったから
事実、それぞれの家族よりも部員と一緒にいる時間の方が遥かに長かったので…
当時の部員達は学年関係なくみんなとても仲が良かったので、もう本当に家族のような、姉妹のような感覚でした
真夏だし、北海道だからエアコンなんてないので、扉やら窓やらも開放して演奏音ダダ漏れでやっていました笑
(すぐ周囲は陸橋や線路で民家は近くないので、多分近所迷惑ではなかったと思います😅)
外に出て、グランドで練習中の野球部に向かってちょっとした応援のフレーズを吹いてみたりして謎のコミュニケーションを取ったり笑
この時期、嬉しかったのが
顧問の先生がたまに部員全員にアイスを奢ってくれる事でした笑
少人数ならではですね
時々ハーゲンダッツなんかも奢ってくれたりして
先生はスイカバーが好きで、部員に混じっていつもスイカバーを食べていた姿を思い出します
ちなみに私が3年生になった年の春、
多くの1年生が入部してきてくれて、部員が過去最多人数(と言っても23人くらいですが😅)になったので、先生が
「もうハーゲンダッツ禁止令出すわ…
略してハゲ禁だ」
と言っていたのを思い出します
🧑🦲🈲
中学生までは、夏休みといえば私は必ず家族でキャンプに出掛けていた思い出があります。
父もドライブやアウトドアが好きな人なので、必ずどこかしら遠出に連れて行ってくれていました。
高校で吹奏楽部に入って、
毎年夏休みの恒例だった家族キャンプや、色々な夏のお出かけをする事は一切出来なくなったわけなのですが…
今思うと本当に不思議な事に、
あの頃の自分はそういう状況について何一つの嘆きもなく、
むしろ、
「夏休みだからどこかへ行きたい!」
という、それまで当たり前に毎年思っていた事を何故か微塵も考える事がなかったな…と。
考えなかったというより、頭の中から全て消去されていたという方が正しいかも…
もう当時の私の頭の中は本当に、見事に部活の事しかありませんでした。
土日も祝日も、夏休みも、全ての時間を
楽器を吹くという事に捧げていたと思います。
勿論それは、自分自身の意思としてです。
やらされていた、やらなきゃいけなかった、とかではなく。
何だか今考えると、
ちょっとだけ恐ろしい気もします😅
青春時代真っ只中の高校生の夏休みを、
海行きたい山行きたい、
キャンプしたい花火したい
そういう誰もが思うような楽しい事が一切頭の中に思い浮かぶ事なく、部活一筋で過ごしていたので……
それだけ心から本気で取り組んでいたよなぁ
と、当時の気持ちを思い出します。
別の記事でも書きましたが、
結局私は3年間のうちに、夏のコンクールで金賞を獲ることは出来ずに終わってしまいました。
それでも、夏休み中1日も休む事なく、
その日の為に全力で取り組んだ日々が私にとっては誇りで宝物で、
目標が実る事はなくても、こういった経験が間違いなく今の自分にも繋がっていると思っています
高校の夏休み、どこかへ遊びに行った思い出って本当に何一つないのですが、
私にとっては、どこかへ遊びに行くよりも遥かにもっと楽しくて大切な思い出がたくさん出来ました