昨日のブログで2020/2/12付日本経済新聞朝刊1面に掲載された「中国、特許9分野で首位」の記事について紹介した。


 ここで、中国が特許出願件数において首位となった特許9分野とは、人工知能(AI)、再生医療、自動運転、ブロックチェーン、サイバーセキュリティ、仮想現実(VR)、ドローン、導電性高分子、リチウムイオン電池の各分野である。


 上記記事には、特許の「質」についても言及していた。
 それによると、「影響力や将来性など独自指標に基づいて特許の質を分析し、10分野(上記9分野に量子コンピュータを加えたもの)それぞれについて上位10社をランキングした。全100社(研究機関など含む)のうち米国勢が64社を占めた。日本勢が18社と続き、中国勢は1社だった。」


 ただ、気になることがある。それは特許の「質」をどのようにして分析したかである。

 
 「影響力や将来性など独自指標に基づいた」といっているが、正直言ってよく分からない。


 前提として、特許の「質」について順位(優劣)を決めなければならないが、これには数値化する必要があるのでは?


 じゃあ影響力や将来性をどのようにして数値化したのか?


 影響力とか将来性とかいう抽象的な概念を数値化することが可能なのか?
 

 数値化以前に、新技術誕生で突如影響力や将来性がゼロになる得ることがあるのでは?


 そもそも特許の「質」を客観的に分析するのは難しいと思う。

 

 ところで、今日(2020/2/13)の日本経済新聞朝刊12面企業1欄には「特許ウォーズ(1) 量子計算「グーグル超えろ」 」が掲載されている。
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54794790U0A120C2TJC000/

 「各国、汎用機で競う」、「東芝、理論研究強み」、「中国、暗号など重視」の記事があるので、興味のある方は一読してみては。