特許庁ホームページの令和元年7月18日の新着情報欄に 「令和元年度デザイン思考を活用した商標制度無関心層に対する普及啓発事業」に係る企画競争(委託先の公募)について が掲載されていた。
https://www.jpo.go.jp/news/chotatsu/kobo/20190718_shohyo_fukyukeihatsu.html
ここで気になったのが「商標制度無関心層」である。
商標をビジネスで活用しているにも関わらず商標に関する意識が低い者と、定義している。
ビジネスで殆ど支障がないから商標に関する意識が低いのかも知れないが、本当のところは分からない。
放っておいたらどうなんだろう。
そこまで行政が関与する必要はないと思う。
商標制度をもっと活用して欲しいならば別だけど。
ところで、特許行政年次報告書2019年版によると
商標登録出願件数は、近年増加傾向が続いており、2018 年は184,483 件であった。内訳を見ると、国際商標登録出願1 件数は前年比2.7%増の17,802 件、それ以外の商標登録出願件数は同4%減の166,681 件であった[1-1-77 図]。商標登録件数は、近年は10 万から11 万件前後で推移しており、2018 年は116,547 件であった。
じゃ外国と比べるとどうなのか。
これも特許行政年次報告書2019年版によると、
主要国・機関における商標登録出願件数は全体的に増加傾向にあり、2017 年は韓国を除く国・機関において前年より増加している。最も出願件数の多い中国においては、2017 年は前年と比べて55.7%の増加となっており、顕著な出願増加傾向が続いていることがわかる[1-1-84 図]。
統計上、出願件数について中国を除く他の国と比べて大きな問題はなさそうに思うが、今更何故商標制度についての普及啓発活動が必要なのか???
「デザイン思考」を活用して問題解決を図るというが、何故「デザイン思考」なのかも分からない。
「デザイン思考」についてGoogle CHrome で検索したとろ、
「デザイン思考とは、 デザイナーがデザイン業務で使う思考方法のプロセスを活用して、ビジネスなどにおける前例のない問題や未知の課題に対して最も相応しい解決を図るための思考法 です。」
https://bizhint.jp/keyword/13313
「デザイン思考(英: Design Thinking)とは、デザインに必要な思考方法と手法を利用して、ビジネス上の問題を解決するための考え方です。」
https://goodpatch.com/blog/about-basic-design-thinking/
「デザイン思考(でざいんしこう、英: Design thinking)とは、デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%80%9D%E8%80%83
等がヒットした。
正直言って、「デザイン経営」の場合と同様に分からない。
おまけの話
昨日お昼頃参院選の投票に行ってきた。
今日の朝刊で当選者を確認したところ、投票した人は辛うじて当選していた。
一票が無駄にならずに済んだ。
良しとしよう。
選挙区は東京だけど、当選者の顔ぶれをみると、どうも見た目(写真写り)を重視した結果ではないかと思ってしまう。