昨年の年末、特許庁のホームページをチェックしていたら、店舗の外観・内装について商標制度による保護を検討しているとの掲示が目に入った。


 産業構造審議会知的財産分科会商標制度小委員会(第4回)の配布資料3
 http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/t_mark04new/shiryou3.pdf
 店舗の外観・内装の保護状況 平成30年12月27日 特許庁 参考資料2
 http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/t_mark04new/sankou2.pdf

 

 

 コメダ珈琲店事件(平成27年(ヨ)第22042号 東京地裁判決)では、店舗外観が不正競争防止法上の「商品等表示」に該当することを認めているが、これが影響しているのかな。

 

 産業構造審議会知的財産分科会意匠制度小委員会で、独創的な空間デザインを生かしたブランド構築の取組を早い段階から保護する観点から、建築物の外観や内装を意匠の保護対象とすべきとの議論がある。


 今度は店舗の外観・内装を商標制度で保護しようということか。


 えー、また何で商標制度。


 上記配布資料3で、現行の商標制度によれば、店舗の外観・内装の立体形状それ自体が独立して出所を認識させるものであれば、立体商標としての保護の対象となり得るし、また、店舗の特定の位置に付する標章は位置商標として、店舗に用いられる色彩は色彩のみからなる商標としても保護の対象となり得ると言及している。


 意匠制度の場合、保護対象を拡充するための法改正が必要となるが(?)、商標制度ではその必要はない。

 商標制度で保護する方が大幅な法改正をしなくても済むといえばそうなんだけどー


 そういえば、かって、トレードドレスについて、商標法の保護対象に追加するか否かが議論されたことがあったことを思い出した。
 ※トレードドレス Trade Dress Wikipediaによると、消費者にその製品の出所を表示する、製品あるいはその包装(建物のデザインすらも該当しうる)の視覚的な外観の特徴を指す法律用語。


 あのときは、追加しないほうが適切と判断したようだが、今回は???

 

 なお、トレードドレスについては、以下の資料が参考になる。

 写真で比べるトレードドレス 山口特許事務所
 トレードドレスの保護はこんなに広い 弁理士 山口朔生
 http://www.ypat.gr.jp/ja/others/theises/pdf/05.pdf

 

 米国における「Trade Dress」の保護について 会員 板垣 忠文
 パテント2007 Vol. 60 No. 4
 https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/200704/jpaapatent200704_076-082.pdf