昨日のブログで、「休眠特許を活用する仕組みについてビジネスモデル特許を考えるのも面白いかも知れない。」と書いた。
そこで、特許情報プラネットにて、「休眠特許」、「未使用特許」、「未利用特許」、「活用」をキーワードにして特許公開公報を検索したところ、32件がヒットした。
これらの公開公報の筆頭IPCは、G06Q 30/00、G06Q 50/00、G06F 17/30、G06F 17/60であった。
出願日:2010年03月25日
出願番号:特願2010-070155
出願人:株式会社野村総合研究所
発明の名称:ライセンス締結システムおよびライセンス締結プログラム
公開番号: 特開2011-203969
を最後に、それ以降の出願は無い。
そのうち、特許になったのは、
特許番号: 特許第3939532号
出願日:2001年10月30日
出願番号:特願2001-333199
特許権者:株式会社大和証券グループ本社
発明の名称:知的財産権流通支援システム、管理サーバ、およびプログラム
の1件のみである。
もっとヒットすると思っていた。
何故なんだろう?
キーワードを変えて再度検索してみた。
キーワードは、「G06Q 30/00」、「特許 知的財産」にし、出願日が2010年04月01日以降の出願を検索したところ、
特許の取引効率を向上させ、且つ特許取引のコストを低減することを目的
出願日:2011年05月27日
出願番号:特願2011-119656
出願人:國立交通大學
発明の名称:自動特許取引プラットフォームシステム
公開番号: 特開2011-258198
と
大学等からは保有する知的財産情報を登録し、企業等からは技術ニーズを登録することにより、相互の知的財産にかかわる情報交換を一元的に実現することを目的
出願日:2010年04月26日
出願番号:特願2010-101426
出願人:国立大学法人 岡山大学
発明の名称:知的財産情報交換支援システム
公開番号: 特開2011-232892
の2件で、特許になったのは、岡山大学の件(特許第5648893号)だけである。
休眠特許の活用を、それを支援するシステムの観点からみてみたがそれほど活発におこなわれてはいない。
あえて自分でシステムを構築するよりも、独立行政法人工業所有権情報・研修館の開放特許情報データベースを利用すれば済むということなのかも知れない?
http://plidb.inpit.go.jp/PDDB/Service/PDDBService
では、休眠特許の活用がすすまない理由は何だろう?
開放特許情報データベースがあり、一応システムとしては整っているように思うが。
富士通の成功例をみると、アナログ的な部分である、人とのつながりがどれだけ介在するかで決まってくるのかも知れない。
結局は人とのつながりであるといっても過言ではないのでは?
アナログ的なことも大事であるということ。