本日(2015年8月6日)の日本経済新聞の朝刊1面に「大企業に眠る有望な特許 ベンチャーで事業化」のタイトルの記事が掲載されていた。


 「経団連と東京大学は「大企業発」のベンチャー企業(VB)を継続的に生み出す仕組みを共同で立ち上げる。経団連加盟企業と東大が共同保有する特許を生かし、企業が自社で事業化していない技術やアイデアをVBとして切り離す。5年で200社の創出を目指す。」
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFP05H0D_V00C15A8MM8000/


 東大と大企業との共同研究等で特許を取得しても、その半数以上は未利用になっているのが実情である。
 大企業自身が事業化するにはあまりにも市場が小さいなどが理由である。
 そこで、大企業発のVBを立ち上げ、未利用特許を活用することで、大企業では埋もれそうな技術や人材を生かす。


 これって社外VBの一種?
 ただ、東大との共同研究等で取得した特許のうち、有望であるにも関わらず現時点では市場が小さいなどの理由で未利用になっている特許を活用して事業を立ち上げるという点で、これまでの社外VBとは異なる?


 巷での噂では、未利用の特許を使ってライセンス料を稼ぐ事業の殆どは一部の企業を除いて成功していないと、いわれているが、これと比較すると今回のケースはどうなんだろう。


 未利用の特許を活用する企業を探さなくてもよい。
 大企業発のVBが利用する。
 VBには東大との共同研究等で特許取得に関与した技術者などが参加。
 東大の研究者をVBに派遣することも有り得る。
などを考えると、成功する確率は高いと思うが、どうなんだろう。



 話は変わるが、本日は原爆投下から70年。
 原爆死没者慰霊碑に「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれているが、どういう意味か、を考えてみた。
 これは非戦闘員に対し原爆投下をした米国人がいうことで、決して日本人がいうことではないと、考えている。
 先日、朝まで生テレビ 「広島で問う 日本の戦争と平和」 の番組で、出席者の一人である、亀井静香氏が原爆投下に対し、日本人が反省することではなく、米国人が反省すべきであると、熱弁をふるっていたが、まさにその通りであると思う。