季節限定か?通年OKか?着物や帯を選ぶ時のアドバイス | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

【季節限定か?通年OKか?選ぶ時のアドバイス】

牡丹の花の場合

振袖や、お宮参りの着物によく描かれている牡丹の花。

どんな、意味があるのでしょうか。

 

着物に描かれる花にはそれぞれ四季があり、

季節に合わせた着物を少し先取りして着るのがマナーとされています。

 

たとえば、牡丹は桜や梅、椿とともに春を表す花です。

上の牡丹の花のみ描かれた帯は、

春に締める帯ということになりますね。

 

今が盛りの牡丹の花。

先取りを「良し」と考えると、今は少し遅い気がします。

牡丹の花模様とは

牡丹は「吉祥文様」と呼ばれる縁起が良い文様の一つです。

 

そのことからも考えるとお正月から4月上旬までがぴったりですね。

 

牡丹は、古くから「百花の王」とも称される花です。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」という言葉は有名ですね。

牡丹は、昔から女性の美しさを表現してきました。

 

牡丹の花は、奈良時代に中国から伝わりました。

着物などの衣装の模様としては、平安時代から用いられたそうです。

歴史がありますね。

 

牡丹は古くは唐草文様にも使われました。

牡丹唐草と言います。

唐獅子牡丹、なんていうのもありますね。

 

花びらが大きくて多いので、

高貴さや富貴さ、美しさを意味するものとして愛されてきた花です。

季節限定か、通年OKか

 

こちらは、加賀友禅の逸品。

牡丹をメインに描かれていますが、周りに菊や早春の梅など

様々な花が描かれているのがわかると思います。

 

そうなると、春限定ではなくなり、秋も冬もOK.。

いろんな時期に着られるということになりますね。

 

季節限定か、通年着られるかは、着物や帯全体、トータルで考えます。

 

牡丹の花だけなら、春限定。

四季折々の様々な花や柄が描かれていれば、通年OK。という感じ。

 

着物や帯を購入されるとき、

そのあたりを少しだけ注意されるといいですね。

 

「この柄は、いつの季節の柄かしら?」

と、思ってみるだけでも違ってくるはずです。

 

最初の一枚・一本は、通年着られるもの。

着用時期が広がるので安心です。

 

いろいろ揃ってきたら、その季節だけの限定品を買い求める。

この順番なら、間違いがありません。

 

この花が好きだから、とか、

この色目が似合うから、とかだけではなく、

 

「どんな物が描かれたり織られたりしているか?」にも気を配って

しっかりチェック!

 

ご自身のご希望や、いつ着るかの計画をしっかり持って、

着物や帯をお選びいただけると失敗せず、安心ですよ。

 

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