楽しく過ごそう!時間の流れは同じなんだから | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

楽しい日本舞踊の会。

今回は舞台近くの席で最初から最後まで拝見しました。

前方に座ってみると

いつもは途中入場なので後方の席で拝見していたのですが。

前方の席なので、着物の柄、色、踊り手の動きすべてばっちり見られます。

ところが、私のような気持ちのお客様はたくさんいらっしゃるわけで、

前方の席はとても、混雑してきました。

 

最初は、静かに見ていられたのですが、

右後ろに座られたお客様、演技中もずーっとずーっと話すんです。

しかも、ネガティブな発言ばっかり・・・・

悪いところを見つめるか、良いところを見つめるか

「あの人の着物の着方は短いなぁ」

「あの扇は地味すぎる」

「あの人のおはしょりは、きたないなぁ」

「あそこが、おしいなぁ!」

という具合。

 

演じている人がどれだけ努力して、考えて

この日を迎えているかなんて

相手に対するリスペクトは全く無し!です。

 

せっかくの舞を集中して見られない・・・汗

 

そんなに悪い点ばっかり言ってること、周りにも聞こえてるよ。

近くにその批判している方の縁者さんがいるかもしれないよ

 

もう、ハラハラするし。

 

ところが反対に左後ろの別の方は、

「キレイ~」

「上手な~」

「あの色、素敵」

と誉め言葉の連続。

にぎやかだけど、これはまだ良しです。

 

左右の後ろから真逆の言葉が聞こえてきて、にぎやかすぎて

心がざわざわしてしまいました。

出来ない人ほど

今まで、後ろの席だったのですが、

そこには演じ手の方や、先生方が多かったので

とても静かに舞を集中してみることができました。

 

日本舞踊を習っている方は、他の人を批判したり、絶対しません。

他の方の良いところを勉強しようとされます。

ただひたすら、静かに舞を見て、たくさんの拍手で気持ちを表されます。

 

着付けも同じで、着物を着ている人をけなしたりは絶対しません。

どれだけ、一生懸命時間をかけて着物を着たか、

みんな、わかっているから。

 

「すてきねぇ~」

「がんばったねぇ」と、思うだけです。

 

帯のたれが上がっていたり、

帯締めが外れて、ダランとなっていたら

すぐ直るし、私自身、教えてくれた方がうれしいので、

それは、そっと伝えます。

 

踊りにしても、着付けにしても、

自分でできない人、着ない人に限って悪口を言うような気がしています。

知っていると、できるは、天と地ほどちがいます。

同じ時間を過ごすのなら

同じ舞の発表会を見ても、

見る人の気持ちの持ち方で、時間の流れ方は

プラスになったりマイナスになったり、全く違うんだなぁと

実感しました。

悪口を言って楽しむ人と

誉めて楽しむ人。

どちらの方も楽しいのかも知れませんが・・・

 

あんなに素敵な時間を頂けたのに、もったいない話。

 

どうせ同じ時間を過ごすのなら、楽しく過ごしたいなぁ。

 

悪いところに気が付いて

「ああは、なるまい。」と思う。

まあ、それははいいんですが、

周りにその感情を振りまくのはどうだろう。

自己完結すればいいのに。

そう感じた出来事でした。

マインドフルネス

以前、ヨガの先生が参加された研修のお話をしてくださいました。

マインドフルネスについてです。

自分の心の動きを川の流れに例えます。

 

「嫌な事が起きました。

それを気持ちの川を流れる「樽」に例えると、

その嫌な事に捕らわれることは、樽の上に乗っているのと同じこと。

樽の上に乗っている間中、いやな気持のままです。

 

それを、川岸から「あ~、樽(嫌な事)がながれているなぁ~」と

俯瞰する自分でいると、いやな気持にず~っと捕らわれずにすみますよ。

 

そういう話でした。

少し知っておくと とても楽になれるマインドフルネスですね。

次は工夫しよう

どうやら私は、右後ろの方の発言に左右されて

嫌な気持ちにとらわれていたようです。

 

その人と私は全く違うんだから、

私は私で楽しめるように工夫すればいいんですね。

 

ただ、それだけのこと。

次は後ろの静かな席で、じっくり集中してみればいいわ。

オペラグラスを持っていこうっと。

 

嫌なコトが起きたら、どっぷりはまってしまいがちだけれど、

少し離れて「私は嫌な気持ちなんだなぁ~」と気持ちを認めつつ

少し離れた所から、自分を俯瞰(ふかん)してみる。

 

今回なら、

「演じ手を悪くとらえる発言を、聞くのが嫌な私がいるんだなぁ」と

俯瞰してみる。

 

その瞬間にはなかなかできないけれど、

今、ふと思い出して、なんだかすっきりしました。

 

 

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