ゆかたのお手入れとアイロンがけの方法 | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

夏に着たゆかた、どうしていますか?

綿のゆかたなら、ご自宅で洗うことが出来るかもしれません。

まずは洗濯マークをチェック!

洗濯マークが国際化されたので、見慣れない印がいっぱいかもしれませんね。

今回のゆかたはこんなマークでした。

 

左から説明します。

手がかかれていますね。

これは、「手洗い」してください。洗濯液の上限は40度ですよ。

 

次、△に×マークが重なっています。

これは、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止です。という意味。

 

次、□の中に○そして×が重なったもの。

これは、「タンブル乾燥はできません。」という意味

 

次、□の左上に斜め線、真ん中に縦棒。

これは、分かりにくい!「日陰の吊り干し」という意味。

左上の斜め線が日陰、真ん中の縦棒が吊り干しです。

ちなみに横棒だと平干しです。

 

次、アイロンの中に点が三つ。

これは、「底面温度200℃を限度としてでアイロンがけができます」という意味。点(・)の数が多くなるほど温度は高くなります。

 

最後の○に×は「ドライクリーニングはできません」

という意味です。

 

洗濯マークが変わっただけで、戸惑いますよね。

ですので、今回は、「漂白剤を使わず、手洗いして、日陰で吊り干し」

ということになります。

 

さて、次にアイロンがけ。

コチラをお手伝いさせて頂きました。

まずは衿。もちろん衿芯は入っていません。

内側から横に引っ張りながらスチームアイロンで伸ばします。

 

次に上半分を内側から右身頃、後身頃、左身頃の順に。

 

次にゆかたを縦にして真ん中部分を

 

裾の部分を。丁寧にしわを伸ばします。

 

下の写真の様に縫いしろがひっくり返っている場所は、正しい折り目に

もどしてアイロンがけしてくださいね。

 

脇線で折って表側から縫い目を抑える(プレス)

 

お袖と身頃のしわを伸ばす。

まずお袖

次に身頃。

 

衽(おくみ)を手前に折って裏からプレス。

半分より上は、衿の曲がる所をめがけて衽線通りに折らないのがコツ

 

最後に、背中心をプレス。

 

粗熱をとって、「たとう紙」に入れて完成です。

 

広いフラットな場所ですると楽です。

この順番なら、アイロンを掛けた所がしわにならないと思います。

綿の生地は、けっして難しくありません。

これで、来年も気持ちよく着られます♡

ホームクリーニングは気持ちいいですしアイロンも簡単ですよ。

但し、洗濯マークのチェックだけはお忘れなく。

 

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