着物を着る時、使うことが多いのが、コーリンベルトです。
コーリンベルトとは、長襦袢や、着物の衿元を整えるために作られた
和装小物の一つです。
慣れてきたら紐でOKという方もいらっしゃいますが、とても便利な道具です。
こんな感じで箱やケースに入っています。
中身は
ゴムの両端にプラスチック製の洗濯ばさみのようなものが付いている感じ。
着物や長襦袢の端と端を挟んで留めます。
コーリンベルトは、安い分と普及版(デラックス)と二種類あります。
安い分は
挟む所がこんな感じです。
下の挟む部分が上まで出てきていない分、固くて留める時負担がかかりやすいようです。
普及版は、
こんな感じで、下の部分が上まで通っているので、当たりが柔らかく使いやすく
壊れにくいようです。
並べてみるとよくわかります。ゴムの密度や厚さも異なります。
めったに使わない場合は、安い方でも全くOK。
よく使用する場合は、普及版の方がおすすめです。
一番最初の写真を見ていただけばわかるのですが、
昔はプラスチックケースに入っていましたが、今は普及版も紙のケースになりました。
お手頃価格の分と見分けがつきにくくなっているので注意が必要です。
普及版(デラックス)は、MサイズとLサイズがあります。
普及版のMサイズはゴムの長さが30~58㎝で、1100円+税
Lサイズは、40~78㎝で、1150円+税
となっています。
少し前まではMサイズ1000円+税
Lサイズ1100円+税だったのですが、値上がりしています。
普及版のゴム部分の柄も変わりました。
昔は縞に博多締めのような模様でしたが、今は七宝模様です。
色は、白・黒・薄いピンク・濃いピンク・赤・クリーム・水色・紫などです。
ちなみに、女性は身八口(みやつぐち)を通して衿を決められますが、
男性は身八口がないので使用しません。
コーリン和装〆と言って着物を挟んで前でパチッとねじって留める品もございます。
(M・L各種)
当社では、普及版の方を常時取り扱っています。(和装〆もございます。)
いずれにしても、留め具の部分はプラスチックなので、とてもデリケート。
引っ張ったり、強く曲げたりすると、壊れてしまいます。
ほんの少し優しく取り扱って頂けると、長くご使用いただけます。
女性が着物を着る時は、
着物と長襦袢に一つずつ、合計二本必要となることが多いので
着付けの前にお確かめくださいね。
今日は、コーリンベルトのお話でした。