昨日、飲食店さんなら、
「うちはこんな味の店」って
表明しておいた方がいい、
なんて書きました。
飲食店を際立たせるには
味以外にもう一つ
~それも強力なもう一つ~
があると思ってます。
能登半島地震で大きな被害を
被った町中華さんの事例で
ご紹介したい。
私が言うより、事例から
汲み取って頂きたいです。
以下情報の出典元は、
3/15の朝日新聞夕刊です。
今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!
まもなく発生から3か月になる
能登半島地震。
地震後に発生した火災で
店が全焼してしまった
中華料理店が輪島市にありました。
いわゆる「町中華」で、
観光客にも地元客にも愛された
お店だったそうです。
店主さんは、高校卒業後、
実家のこの店で修業。
5年ほどしてようやく
寸胴で仕込みをさせて
もらえるようになり、
以降、寸胴と共に店を
切り盛りしてきた、と。
(イメージ)
2011年に父から店を継ぎ、
更に店舗を移転して席数を増やし、
多い日にはラーメンが200杯以上も
出るほど繁盛。
相棒ともいえる寸胴で
朝8時からスープを作る毎日が、
あの震災で
失われてしまいました。
店主さんは、店の焼け跡を
必死で探されたそうですが、
寸胴は跡形もなかったそうです。
「再建は無理だ」と諦め、
それでも片付けに店の焼け跡を
見て回る中で、
ある日、2階の倉庫で、
焦げた食器や煤だらけの鍋などの下に、
銀色のものがのぞいているのを
見つけた、と。
店を移転した時に、
予備にと思ってしまっていた
寸胴だったそうです。
しかも奇跡的にほぼ無傷。
すぐにでも使えそう。
「『店を続けろ』と
言われているような
気がした」
(同紙より引用)
奮起して支援を呼びかけると、
多くの支援金が集まっただけでなく、
全国から
「香華園は故郷の味。
絶対に復活させてください」
「観光で訪れて食べました。
もう一度食べたい」
という励ましのメッセージも。
「何年かかっても
地元に愛される店を
取り戻したい」。
(同紙より引用)
“味以外”に飲食店を際立たせる
強力な何か。
もう見つけて頂いてますよね。
そう、、、
「ストーリー」です。
この町中華さんの
「ストーリー」は
ここだけのもの。
他に二つとない
唯一無二のものです。
それがあるから、
再会を望む熱い声と志が
集まった。
自分たちの「物語」は、
自分たちだけのもの。
ただ、あまりにも
当たり前過ぎて
それが価値を
持つとは、
ほとんどの方が
考えられません。
しかし、読んで
頂いたように、
それこそ、
あなたの企業を、お店を
他と異ならしめる
“お宝”なのです。
“味”を伝えるのは大切。
でも「ストーリー」を伝えるのは
もっと大切。
あなたのところでは、
伝え切れていますか
ご訪問ありがとうございました。m(_ _)m
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