先週、大阪・十三の映画館
「第七藝術劇場(通称「七芸」)で

「お前の親になったるで」
見てきました。




「七芸」の紹介文には
こうありました。

「犯罪被害者遺族でありながら、
 加害者の更生支援を始めた
 大阪の建設会社の社長。

 しかし、
 裏切られることは日常茶飯事。

 加害者と被害者の間で揺れながら、
 心を鬼に、仏にして…

 更生を支え続けた
 壮絶な10年を追った。

 なぜ、
 手を差し伸べることを
 諦めないのか?」



重い社会派ドキュメンタリーです。

なぜそんなすごいものを
見に行ったのか。


今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!




実は昨年、
「職親プロジェクト関西」の会議で
このダイジェスト版(30分)を
拝見していました。




しかし当時は、
「職親プロジェクト」というのを
知ったのも初めてなら、

ホテルの大きな宴会場を埋め尽くす
関係者・団体の多さに圧倒され、
上矢印それだけ支援者が多い!
     ということです。)

更にダイジェスト版でもあり、

 

正直、受け止めきることが
できませんでした。


しかし、ちゃんと映画
(フルバージョン)で見て、

昨年は“思わなかったこと”
を考えたし、





“見えなかった”ことが
“見えて”きました。






“思わなかったこと”。
   下矢印
なぜそこまで

できるのだろう?

 

なぜそこまで

裏切れるのだろう?


「なぜできる?」の方は
ダイジェスト版でも
薄々感じてはいましたが、

「なぜそこまで裏切れる?」は、
この時痛烈に浮かんだ疑問。


というのも、
人には「返報性の法則」がある、と
教えられ、実感もしてきたからです。

(この法則は、マーケティングの
 中でも使われます。)





何かしてもらったら
お返しをしなきゃね、
という心持ちですね。


 


でも映画では、
それから外れる場面が
何度も出てきます。




でも、その裏切りを通してしか
“見えなかった”こともある、
とあの映画は示唆してくれました。


それは“縁”の不思議。

“縁”がなかったら、
何事も~幸も不幸も~
始まらない(なかった)。

 




そう、、、全ては「縁」
ということです。



少しネタバレになりますが、
加害者の更生を支援している
大阪の建設会社社長(草刈氏)が、

もし東日本大震災の炊き出しに
行かなければ、

支援を始められることは
なかったかもしれない。




或いは、それより以前に、
草刈氏の妹さんが犯罪被害者に
ならなければ、

(そんなことはあっては

 ならないんですがっ!!泣


やはり、今の支援の姿は
なかったかもしれない。


「縁の数珠つなぎ」

人生って、
思いもかけないようなところで
回っていくんだな。





これまで見えなかった世界
映画を見たら、

出会ってきた数々のご縁に、
感謝しかないな、という思いが
ふつふつと込み上げてきました。



縁がつむいでくれたからこそ、
目の前に時々の選択肢が

現れたんですもん。




自分では「自分で決めた」
と思っている諸々が、

そもそも、それが
始まる縁がなかったら、

選択肢として、
存在さえしなかった。





そう考えると、
「自分で決めた」なんて
えらそーに言えたもんちゃうな、と。

自分(の力)なんて
なんてちっぽけなんやろう、と。


(自分って、小さな石ころに

 過ぎないんやなぁ。)



ご縁が‟きっかけ”を

運んでくれるんですもん。

 

 


重い映画ですが、
たくさんの人に見てもらいたい
と思いました。


社会派映画としても、
また、自分や生き方を
考える“私の映画”としても。

今週金曜日まで上映されてます。


※加害者が更生するということは、
 再び罪を犯さないと
 いうことなんですよね。

 犯罪白書的に言うと、
 「再犯率が下がる」。




 更にそれだけじゃありません。

 

 更生した人は別の人も導ける。
 映画に出てきていた方のように。




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