ちょっと前に、また企画のネタを求めて
行ってきました「365日千鳥亭」。
（出演表）
その日は一席目が私のイチオシ
旭堂小南陵さんでした。
前振りに二つの話題が。
そのうち一つが、個性について。
「落語家も講談師も、芸の質で
評価されるのが本筋だとは思いますが、
『これ』というのを持つのは
強いもんです」
「これ」＝個性
最たるものは見た目（外観）。
実はその日の共演者お二人
（旭堂南龍さんと桂笑金さん）は、
「髪の毛が多くて扱いに困る」
のが特徴だと。
笑金さんは自分の出番で、
「生まれてから30年、
（髪の毛の）“正解”が分からない。
ビジュアル系バンドが好きで、
学生時代に縮毛矯正して
ライブに行ってた時が
一番モテました。（笑）」
（ビジュアル系で長髪の方って
髪サラサラなイメージですもんね。）
（こんな感じ？知らんけど。(^-^;）
うまい具合に自己紹介につなげてはりました。
今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ！
そんな
「何か一つ、『これ』というのがあれば」
から始まった講談は、
織田信忠の家臣で
「日本一の臆病者」と
今に名を遺す鎌田新介の話。
この鎌田さん、本能寺の変の折、
主君である信忠が二条新御所で自刃した後、
討って出るも誤って井戸に転落。
（わりとおっちょこちょい？
）
ようやく這い上がってみれば
既に戦は終わっていた、
という悲劇なんだか喜劇なんだか
よく分からない人です。
辺りを見回すと、
一面の焼け野原に死者累々。
生きているのは自分一人。
「これは生き延びて事の顛末を
後世に伝えよということか」
と、再起を期して家に帰ります。
てっきり喜んでくれると思った妻は、
「死んだ人が帰ってきた」と大ビックリ。
更に、
「一人だけ生き延びるとは外聞が悪い」
と里に帰ってしまった。
朋輩の間でも、
「一人だけ逃げ帰ってくるとは
日本一の臆病者じゃ」と陰口を叩かれた。
（こういう人だと
誤解されてしまったんですねぇ。。。）
そのうち、「出陣したら命はない」
と思われる戦場から生還した人は、
「良かったな～」と言われるどころか、
「鎌田する（した）」と揶揄されることに。
（知らんけど。
）
そんな不名誉な称号を冠されたら、
「もう出家するしかない(;_;)」。
高野山に隠棲してはみたものの、
指をくわえて数々の戦を
見ていなければならない
己が身を嘆きます。
そんな鎌田さんに一筋の光明が
朝鮮に出兵する（文禄・慶長の役）
福島正則に見出されるのです。
「猪突猛進と言われるわしには、
臆病者と言われるそちのような人材が
いた方が良いであろう」と。
福島正則について朝鮮半島に渡った
鎌田さんは誤解を挽回するため、
籠城戦で苦しんでいた加藤清正軍に
兵糧を届ける役として奮戦し、
亡くなります。
「たとえ『臆病者』とはいえ、
『日本一』の称号は伊達ではない。
それをバネに再起し、且つ
今にまで名を遺したんですから」
とは小南陵さんの結び。
「日本一の臆病者」が
嫌だったから、
ここぞとばかりに頑張った。
そんな動機も含め、
「日本一」ってその人だからこその
個性＝独自性なんだな～と思いつつ
千鳥亭の扉を見たら、こんな宣伝が。
講談師さんが節目節目で卓を叩かれる
「張り扇」というものです。
とても喝が入る音です。
なんかピンときました
私のセミナーではよく受講者さん同士
話し合って頂くのですが、
興が乗り過ぎて、なかなか自席に
ついて頂けないことが多いんです。
盛り上がって頂けるのは
すごいありがたいんですが、
「時間ですよ～
」と
大声を張り上げても届かない時もしばしば。
そんな時に「場面転換」の意味も込めて、
「張り扇」で机を叩くっていいかも
と閃きました。（笑）
講談師さんに怒られるかもしれませんが、
セミナーにだって節目節目があります。
しかも受講者さんは
「張り扇」ってご覧になったことはない。
音だって聞いたこともない。
だから自然と注目してもらえます。
私的にも憧れの講談師さんと同じものを
使ってるってなんか気分がアガリます。
今度千鳥亭に行ったら、
買わせてもらおう
そして、
「セミナーの時に、
扇みたいなんでバンバン机を叩く人」
という独自性を獲得したいと思います！
（なんのこっちゃ。。。(^^;）
独自性
＝外見しかり、
＝行状しかり、
ですもん！
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