フジテレビ系列の大みそか恒例番組
「列島縦断LIVE景気満開テレビ」。
昨年、何気に見てたら
「メンマ、あと2パック」という
威勢のいい声が。
その声に
「社長、買っていい?」と一人の店員さんが反応。
マイクを握っていた方(社長)は即、
「今レジ係の佐藤(さんだったかな?)が
買いに来ました。
レジ、放っておかれちゃ困るんですけど。(笑)」
とそのスタッフさんをいじり返す。
その方は、自分がいじられている事態に、
「だってね~、あと2パックって言うから
買っとかないとなくなっちゃうじゃない」
と苦笑しながらメンマを手に去っていかれました。
もう思い当たった方もいらっしゃるかも。
そうこのスーパーは、
「ヒルナンデス」や「激レアさんを連れてきた。」
等にも登場した山梨県のスーパー「ひまわり市場」。
(八ヶ岳の南山麓にあります。)
社長に対する取材陣の質問
「どうしてそんなマイクパフォーマンスを
するのですか?」
に対する答えが秀逸でした。(*^^)v
「だって商品は喋らないから」
「いいところは
人が喋ってあげなくちゃ」
今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!
商品それ自体は喋れるわけじゃない。
どんなにいい商品でも
自ら語れるわけじゃない。
だから、作る人の丹精でできた商品は
代わりに人間が、売る我々が
喋ってあげなくちゃ。
そんな愛にあふれたスピーチの根底にあるのは、
商品の価格というものが、
作る努力や、
作る人・運ぶ人・売る人の
生活の上につけられている、
という信念に近い考え。
いい商品だと分かってもらえれば、
多少高くても買ってもらえる。
そう信じてマイクを握り、
その熱弁(?)に惹かれて
山懐のスーパーに全国からお客さんが詰めかける。
今は隆盛を極めるこのスーパーさんも、
マイク社長(←勝手に名づけちゃいました。^^;)
が雇われ店長になった当初は、
これといった特徴のない、
ただ安売りするしかできない、
多額の負債を抱えたお店だったそうです。
「安くすることで一人でも多くのお客さんに
来てもらうしかないスーパーだった。
4億の借金ごと社長になった」
とテレビカメラに向かって
おっしゃってたのには驚きました。
(かつては安くすることでしか
売上を上げられなかった、と。
つまり、売れば売るほど、
生産者も自らの首も閉める結果に
なっていたそうです。)
その起死回生策はたとえばこんな感じ。
プロの仕事人を連れてくる
商品の代わりに店長が喋る
極力、出店者をいじる
(=「自分も参加してる」感を醸す)
「今そこでパンを並べてるのは、
全国のパン職人にパンの作り方を
教えているパンの伝道師!」
といじられている人を見たら、
見た目フツーのおばちゃんでした。(^-^;
どんなパティシェ然とした人が
出てくるのかな?と思ったら
いい意味で期待を裏切られました。
これは印象に残りますね~。
(フツー、パン職人っていうと、
こういう人を思い浮かべますが・・・。)
一方、
“モノに喋らせる”のもいいな~
と思ったのが、
奈良市の
「売り切るまで店を閉めないケーキ屋さん」
として有名だった※「にこにこ庵」さん。
※昨年5/31に惜しまれて閉店。
まだ営業されてた当時に
テレビ取材が入った映像がこちら。
全1分42秒の最後らへん、
1分39秒あたりに、
ロールケーキをちょっと移動させた後、
ポンと子どもの頭に触れるように
タッチしている場面が見て頂けると思います。
店主の手が離れた瞬間、
ロールケーキがプルルンと震えてるの
お分かり頂けますか?(*^-^*)
まるで「うん(*゚ー゚)( 。_。)」とか、
「買ってもらえるよう頑張る~(#^.^#)」
とかって言ってるみたいでカワイイでしょ~
なにより、
ポンと叩かれて
プルルンと返ってくるって、
百万言を費やして
「柔らかい」っていうより、
柔らかさ・しっとり・弾力感、が
伝わってきます。
まさに
物言わぬケーキが喋った瞬間
だと思いました。
人が(代わりに)喋ってもいい。
POPにするのもいい。
或いは、
モノそのものに語らせるのもいい。
どれでもいいけど、
売り場で、
HP上で、
何かを語りかけてくるものでなければ、
売れない。
それを実感させてもらえました。
さて、あなたの商品は
“喋って”ますか?
それともあなたが代わりに
喋ってますか?(*^^)v
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