先週の今日、(証券)取引所の大発会や
お正月明けの信用金庫で
「女性が振袖姿である」ことに違和感を覚える
というブログを書きました。

それに複数の方から貴重なご意見を頂きました。
ありがとうございます。m(^ ^)m


「初出に女性が振袖を着る」

昭和時代には当たり前の光景だったかもしれません。


 

 


しかし時代は移り、今、令和。
そして21世紀に入って早や20年強。

旧来のあらゆる価値観がガラガラと音を立てて
変わりつつある今、「習慣」という言葉で
この問題を片付けていいんだろうか?




たかが個人の小さな違和感かもしれませんが、
気づいた人から声を上げていかないと
議論さえ始まらないと思うのです。


今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!






1/6の朝刊に載った宝島社の広告です。


パッとめくった時は何だか分かりませんでしたが、
コピーを読んで「うぉっ!」と思いました。びっくり


あのピンクのスーツの主はアンゲラ・メルケルさん


(前ドイツ首相 アンゲラ・メルケル氏
 写真はWikipediaより)


そして、その国では子どもが
「男でも、首相になれるの?」と問う。



今の日本では常識ではないことが
常識である国がある。

 

 


そう、、、“常識”なんてものは
一瞬でひっくり返るし、

日本の常識は世界の常識ではない。






「正月の女子社員の振袖」が
“常識”とは言いませんが、
“習慣”として残っていて、

それに「No」が言えない国の常識が
ひっくり返ったら、
もうこんな数字は出てこないと思う。
    下矢印
「ジェンダー・ギャップ指数」120位

男女賃金格差は世界ワースト2位


そして、もっといろんな人が
生きやすい働きやすい社会になる。

だって、
「他人に想像力を働かせれば、
 自分にも働かせてもらえる」

から。
       上矢印
(随想集『吉祥寺ドリーミン』より)

 
 

 



日本全国でお正月明けに振袖を着ている
女子社員の中には、いろんな事情を抱えた人が
いると思います。

先のブログでも書いた通り、
性別違和を抱えたまま周囲に打ち明けられず
辛い思いをしている人もいるかもしれない。

そんな人に極めて女性的な恰好を求めるのは、
酷以外のなにものでもない。





また、皆が皆、家族と同居というわけではないし、
一人暮らしで給料の範囲内で
やりくりしている人もきっといる。

その中から誰かに仕送りしてる人だって
いるかもしれない。





振袖の着付けとセットに使わなければ、
そのお金を寄付しようと思ってた人だって
いたかもしれない。

 


わざわざ振袖のレンタルをした人も
ひょっとしたらいたんじゃないか。

 

 


金銭的なことだけに言及すれば、
それらの費用を(早朝勤務手当も含めて)
会社持ちにしたら解決するのか?

それでよしとする考え方もあるだろうし、
不十分と考える方もおられると思います。



でも金銭で解決できない
“その人を個人として尊重できるか”
という問題は残ります。






「おかしい」と思ったことは

声をあげないと、
いつまで経っても
「男でも首相になれるか?」と
問う国のことは理解できない。




賛否両論あって当たり前なんです。

それよりもまず、こういうことが
ごくフツーに議論できるように
なったらいいなって思います。

 

その延長線上には、

暮らしや家族、女性の現状もあるから。

 

小説家の柚木麻子さんの

こんなコメントを見て「そうだよね」って思った。

 

1/8朝日新聞「交論」から引用。

       下矢印

コロナ禍でも、しばしばケアの努力が

「ママ」という言葉で回収されました。

 

家の中で過ごす時間を

少しでも楽しくするための工夫が

「おうち時間」ともてはやされ、

「ママ」がセットで登場することが

とても多かった。

 

「こうやって工夫しているママもいます」

と言った瞬間に、

たくさんの女性を殴る凶器

になってしまいます。

 

(引用ここまで)

 

 

 

繰り返します。

賛否両論あって当たり前。

 

「伝統だから」、

「産業を守るため」、

「好きで着ている人もいるんだから

 いいじゃないか」という論もあって

当たり前なんです。

 

 

でも、

「そんなことに目くじら

 立てて大人げない」
と頬かむりして、

次世代につけを送る人
にだけはなりたくない。

 

「ん?と思ったことには、

小さな声でも上げ続けたい。

 

 



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