電車のお共を買おうと、本屋さんで文庫本の棚を眺めてたら、
こんな題名が目につきました。

『おばちゃんたちのいるところ』

   
 

 


ひらがなばかりの背表紙が目立ったのか、
それとも自らがおばちゃんだから単純に引き付けられたのか、^^;
とにかく手に取ってみました。

 


すると本の帯にはこんな文句が書かれていて・・・。
          下矢印
「よく考えたら、貞子もえらいよな。

 井戸から出てくるのはまだしも、
 テレビから這い出すなんてよほどの技やわ。

 お菊さんもお岩さんもみんなすごい。
 かっこいい。

 化けて出るなんて、
 意志が強くないとできることじゃない」。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!



 

 



いやいや、、、マヂで、
この帯
(のコピー)にノックアウトされました。(^0^;A

   



貞子がえらい?

その理由が、幽霊アルある!な井戸からの出現ではなく、
テレビから這い出しているから?


   



(番町皿屋敷の)お菊さんや、
(四谷怪談の)お岩さんが、かっこいい?

その理由は、「化けてでるぞ!」っていう
強固な意思がないとできないことだから?

 

 

     
 

 



怪談話、ホラー数々あれど、
そんな見方を知ったのは初めてです。
σ(^_^;)




あぁ、、、怪談というと
ついつい「怖い」だけに終わってしまってましたが、

「怖い」だけじゃない見方もできるんだ、
したっていいんだ!?



なんか、
スカーンと頭をどやされたようなすっきり爽快感。合格

   
 

 



これまでこう言われてきたからとか、
こういうもんだからとかってだけで、

そのとおりに考えたり縛られたりしなくていいんだ・・・

 


そんなふうに悟らせてもらったみたいで嬉しかったです。



当然この本、そのままレジへGo!でございました。(笑)

 

 



「自分の見方って、どうにも“縛られてる”感じがする」とか、
「ちょっと固まっちゃってるな」って方、

この少し変わった短編集、おススメします。チョキ


 

 


一応書評から抜き書きしておくと、

「追いつめられた現代人のもとへ、
 八百屋お七や皿屋敷のお菊が一肌ぬぎにやってくる。
 お化けの妖気が心のしこりを解きほぐす、
 ワイルドで愉快な連作短篇集」です。



お化けとなった女たち(おばちゃんたち)の
並々ならぬパワーは(現代女性の)生きにくさを
吹き飛ばし(笑い飛ばし?)てくれますし、

    

短編同士が緩やかにつながって
「ああ、そういうことか」と見えてくるのも乙なものでございました。





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