お店や工場、お教室、会社の≪お宝≫って
目に見えるものだけじゃありません。
そんな事例も一つ紹介させてください。
「ことばづかい」ひとつでも、
立派な≪お宝≫になるんです。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
今では、「人手不足の代名詞」みたいになっちゃって、
本来の意義とか役割とかとは違う面で
話題に上ることが多くなってしまった高齢者施設さん。(^_^;)
人手を確保する意味でも、
雇用の源泉である利用者増を図る意味でも、
どこの施設さんも、
「うちの設備はこんなにすごいです」とか、
「こんなに食事を工夫してます」とか、
宣伝にやっきになってはります。σ(^_^;)
そういう設備面の工夫ってすごく大事なんですが、
マシンも食事も、実はお金さえかければ、
今日からでも!どこでも同じことができてしまう。
その瞬間から、ウリが売りでなくなってしまうんです。
そして、
「あちゃー、向こうさんがそう来るなら、
うちはもっとすごいことしなきゃ!(>_<)」
ってなると、お互いに際限のない競争に。。。
資金だって続きゃしません。
でももしその施設さんが、
「『普通の言葉』を意識して(=積極的に)使う
利用者さんにもご家族にもやさしい
デイサービス」
だったらどうでしょう?
あっと、、、まず
「普通の言葉」って「なんなん」ですよね。(・.・;)
介護の専門職の方以外の方は
「」だと思いますので説明しますね。
介護現場で使われる言葉って、
ほとんどが難解な専門用語です。σ(^_^;)
例えば次の言葉、何を表してるか分かりますか?
・・・その前に、どう読むか、分かりますか?
①傾眠
②腹臥位
③腋窩
④心窩部
⑤嗄声
⑥浮腫
⑦褥瘡
⑧掻痒
5/27の大阪日日新聞さんから表をお借りします。
答えはこうです。
こういう言葉を使われて、例えば、
「お母さんは今、ケイミンされてます」、
「では、フクガイになってください」、
「背中にジョクソウがありますね」
とかって言われたら、その時点で「?」ですよね。
「は 今、なんて言わはりました」って。
そういう「分からない」、「難解だ」ってことが続くと、
介護を受ける人も、家族も、不安になります。
更に悪いことに、
不安だけれど何度も聞き返すのは悪い、
とか思って、黙ってしまうとますます分からなくなって、
(→小さな不安・不満が積もり積もって)
思わぬ所で爆発したり、
的外れな悪評になってしまったり、しがち。
それって、お互いに不幸。
2015年に『やさしく言いかえよう 介護のことば』
の共著者になられた元文教大学教授の遠藤織枝さんは、
「難しいだけでなく、
イメージが変化した言葉もそのまま残っており、
それを人に用いるのは不適切。
使われた方は傷つきます」
と指摘されています。
たとえば「尿汚染」。
明治時代の看護の教科書に記述があるそうですが、
「汚染」という語は今では「大気」や「放射能」と
くっついて使われることが多く、即悪!のイメージ。
それがまだ残っている。
それに、今年4月に創設された「特定技能」で、
介護分野でも外国人の増加が予想されます。
そんな方々にとって、
言葉はやさしいに越したことはありません。
だったら、
「ちょっとした意思の疎通も疎かにせず、
利用者さん、ご家族さんに分かりやすい言葉で
話すデイサービス」
という一見、当たり前のようなことが、
「介護の世界では、
難しい専門用語を使うのが当たり前なのに、
その壁を一生懸命崩そうとしている
画期的なデイサービス。
外国人スタッフのためにも。」
に早変わり
それこそがニュースであり、価値なんですね。
いかがでしょう?
なんか鼻をつままれたような感じでしょうか?(^0^;A
記者に響く「ニュースの価値」って、
こうやって見つけて、作っていくもの、なんです。
そういえば今朝のNHK「おはよう日本」でも、
「大声」で取材された町の運動会がありましたね~。(^_^)/
こういうプラカードに書かれた言葉を皆で叫んで
その声の大きさを競うのだそうです。
なぜ始めたかというと・・・。
さて、あなたの所にはどんな価値が眠っているでしょう?(^_^)/
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