一気に選挙モードになった大阪です。

昨日の大阪日日新聞一面下のコラム「潮騒」も
「きょう、大阪市長選が告示される」と始まってました。





 

 


「自治体のトップを選ぶ選挙をワンイシュー
 (単独争点)のみで判断することは危険」で、

「少子高齢化が進む中での医療や福祉、
 南海トラフ巨大地震をはじめとする災害対策、
 ・・・・・・(中略)・・・・・・など、
 大阪の課題は山積み」
 
と続いていたその中の、

「少子高齢化が進む中での医療や福祉」という所に
ものすごく引っかかり(=頷き)ました。

どこでも見かけるようなこの一文が刺さった訳は、
今、私の父がまさにその“渦中”にあるからです。
 

 


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!



 

 




在宅で見るのが難しくなり、
介護施設に入所していた父。

昨年は3回、施設と病院を行ったり来たりしました。

高齢になるとどうしても抵抗力が弱るのか、
医療のお世話になることが多くなります。

今もまた入院しています。



 

 


今度は、口からの栄養だけでは、
体力も抵抗力も維持できないということで、
経鼻経管栄養※をしている状態です。

※鼻の穴からチューブを通して体内に栄養を注入すること。
 

 



しかしどうしても違和感があるのか、
チューブを抜きたがります。

見ていてやりきれなくなるのですが、
栄養が体に入ると、ある程度強い薬も使えるということで、
最初危惧した熱も下がり徐々に落ち着いてきました。

 

 



今の薬や医学って本当にすごいんですね。

もうほとんどベッドの上の生活になっている父でさえ、
熱から解放され、感染症も治り、、、と。


 

 


そんな医学的恩恵を受けておきながら、
なんと贅沢なことを言うのか・・・とお叱りを受けそうですが、

人が(ほぼ)自然な姿で生きてないってことは、
(周りにいる者にとっても)「酷」の一言だな・・・を痛感しています。



本人もやたら眠たがりますから、
恐らくきっと何かが眠りを求める状態にあるのだと思います。

分かりませんが、しんどいんちゃうかな。

あれだけ好きだったお茶も飲むことができず。。。

 




 

 

 


昭和9年4月生まれ、現在84歳。
既に男性の平均寿命81・09歳を越えました。


 

 


時々母としんみり話します。

人は、生まれてくる時もしんどいけど、
命の火が細くなっていくのもしんどいんやね。

そしてその命の火は、今の日本では、
なかなか消せない、消させないようになってるんやね、と。






寿命が伸びるのは喜ぶべきことです。
誰も戦国時代のように50年で死にたくはありません。


しかし、日々父を見ながら、同じように日本中の至る所で
とにかく一日でも長く・・・と繰り広げられる諸々を思う時、

「これまで何をし、何をしてこなかったのか、
 これから何をするために、何を捨てるのか
 誠実な説明を聞きたい。」


というコラムの結びが、切実な重さを持って響きました。

 


 

(偶然だと思いますが、コラム下の書籍広告にも、
 こんなタイトルが並んでました。)

 

 


行政の舵取りを託される人も、
私も、私たち自身も、

どう生きるのかを、

そして、お金だけでなく全てに限られたものを
どこに、どのように、注ぐのか、

考えるべき時が来ているように思えてなりません。

 

ちょっと重たいしんみりしたブログでごめんなさい。

 





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