職業が「広報ジャーナリスト」ですので、

「どうしたらメディアに取り上げられますか?」とか、
「プレスリリースの書き方を教えて下さい」という

ご相談やご質問をたくさんお受けします。


 

 


お話を伺いに行ってみると、

事業者さんの視点とメディアの視点に

“ズレがある”ことに気づきます、、、ほぼ毎回。。。σ(^_^;)


今日はそんなことをお話しますね。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!











あなたが「プレスリリースしよう」と思いつく時って
どんな時ですか?

恐らく、「新商品ができた」、「新店をオープンする」、
「会社の〇周年」、「イベントをする」etc.とかじゃないでしょうか?



そして、

「せっかく新しく出すんだから
 たくさんの人に知ってもらって買ってもらいたい」

 


「イベントに多くの人に来てほしい」

だから、

テレビで取り上げてほしい、新聞に載せてほしい。
 

 



SNS全盛時代ではありますが、
マスメディアにもまだ影響力は残ってますから、
うまく活用できれば売上に大きく貢献します。

しかも、無料だし。。。


 

 


「なんとかうまく使えないか・・・」
そのお気持ち、とってもよく分かります。
私も応援したい。




しか~し、ちょっと待って下さいビックリマーク


 

 


一度、立場を変えてみてほしいんです。


もしあなたが報じる側(=記者やディレクター)だとしたら、

「お店がオープンしますから取材に来て下さい」と言われて、
行きたくなりますか?

「新商品を出します」と言われて、
記事を書きたくなりますか?


 

 



「〇〇するから(××だから)、
 取材して全国ネットで報じてほしい」・・・

これは、
≪あなたの気持ち≫であって、
≪メディアの気持ち≫ではありません。




プライベートでも、行く理由がなかったり、
行きたくない所には行かないように、

仕事でも、
取材に行く理由がない、行きたいと思わない所には、
行かないんです。


 

 


ということは、

こちら側(=事業者側)の視点を、
あちら側(=メディア側)の視点に≪変換≫し、


 


「くれくれ」言葉を、
「なるほど×2」言葉に≪変換≫しなければ、


永遠に取材されることはない。

たとえどれだけテクニックを駆使して
プレスリリースを書こうとも、です。






だから、大切なのは、

“書き方”ではなく、

「どうしたら取材に来たくなるかな?」を

考えること。



広告でない限り、
メディア側はあなたの思うとおりに動いてはくれません。

なので、ネットで
「プレスリリース 書き方」と検索するより、


まず「自分が記者だったら?」と、
事業や商品を冷静な第三者の目で見てみること。




それがしっかりできさえすれば、

書き方が変であろうが、
「て・に・を・は」を間違えようが、

取材は来ます。



 

 


例えば、少し前の事例になりますが、

「関西初の、シングルマザーの子育てを応援する
 シングルマザーズシェアハウスです。

 実家に頼れない、周りに相談できる人がいない、
 どうしていいか途方にくれる、
 そんなシングルマザーが増えてる。

 それが悲劇的な事件が起きる原因にもなっていると知って、
 なんとかできないか?と考え、
 サポートできるような場を作りました。

 毎日、家事・育児・お仕事を頑張るママに、
 ほっとする『私の場所』を見つけてほしい」




という話を知ったあるテレビ局が報じ、
何社も追随しました。

困っている当事者(離婚した途端住む家がなくなった人等)
に届きました。

結果、

その報道を機に入居が続々決まったそうです。

放映当時はまだ誰も入居者がいなかったのに、です。





もし私が記者を続けていたとしても、
即取材に行っただろうな~。(^_^)/
 

 



社会に埋もれている、
なかなか知られない善きことを見つけ、報じたい。

それによって、一人でも助かる人が出てきたり、

社会にあるさまざまな問題が、少しでも快方に向かえば嬉しい。


 


メディア人は基本、そんな気持ちを持った人が多いです。

お疑いかもしれませんが、超マジです。マジ




“事業者さんが儲かる”というのは、
その後に来る当たりまえの結果であって、

あなたを儲けさせるために取材するのではありません。




ここを履き違えてしまうと、
いつまで行っても、どこまで行っても平行線です。




長年、経済部記者をしてた人から聞いたことですが、
「最初からお金の匂いがプンプンするものには近づきません」と。




伝わってるでしょうか?

 



きれいに書かれたプレスリリースが取材を呼ぶのではない。

写真が添付されているから記者が来るのでもない。



あなたがメディアの立場に立った発信をした時初めて、
彼らは取材申込のために、あなたの電話番号を押すんです。








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