昨日の続きです。(^^)/
大阪の高槻市にある宮川運輸さんという会社のトラック、
その後ろに描かれた子どもたちの絵、
見て頂けたでしょうか?
こんなトラックの後ろを走ったら、
どんな気持ちになりますか?
或いは、あなた自身がそのトラックの運転手なら、
何を考えて走りますか?
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
なぜ同社がこんな取り組みを始めたのか?
それは4年前のある事故がきっかけ。
自社のトラックが交差点でバイクと接触、
相手の男性は亡くなってしまいました。
社長の宮田さんは、
その人のお父さんから言われた言葉が忘れられない、と。
「せがれには4歳になる娘がいる。
そのことだけは忘れんでもらいたい」
遺族の重い言葉を真正面から受け止め、
「二度と起こしちゃダメだ」と心に固く誓い、
安全講習やハードの整備など
できること思いつくことをやり尽くした。
だけど、それだけじゃ足りないと思った。
そういうことも大事だけど、
それだけじゃアタマの中にしか入らない。
罰では人は動かない。
もし、運転席に自分の子どもの絵があったら?
その絵を背負って走ったら?
その思いが結実したのが、
あのラッピングトラックだったのです。
番組(NHK『おはよう日本』)中では、
ラッピングトラックの後ろを走る車にもインタビューしてました。
「イライラしててもホッコリさせてもらえる」
「自分も安全運転しなきゃと思った」
運転してるドライバーだけでなく、
見る人を微笑ませ、自分の行動を振り返るきっかけにもなる。
トラックの到着地、工場や倉庫の人たちも、
「かっこいいですね」と頬をゆるませていました。
見る人みんなを微笑ませずにはおかない絵を
トラックにラッピングするようになってから、
ドライバーさんは、より入念な整備や安全運転を
心がけるようになり、今も無事故継続中。
思いがけない効果として、、
他のトラック等から追い上げられることもなくなりました。
これも無事故への道ですよね。(^_-)-☆
更に、納品先との会話も笑顔も増えました。
忙しい現場にクスッとしたり、ホッとしたひととき、空気を
もたらす存在になったのです。
こういうのこそホンモノだと思った。
もちろんラッピングするにはお金がかかります。
でも、一旦事故が起きれば、
その何百倍もの賠償金と
せっかく築き上げてきた信用が吹っ飛ぶ。
≪お金を使うなら全てにとって善きことを≫
恐らく、社長はこう考えはったんじゃないでしょうか?
これからは、きっと
こういう行き方が主流になってくる。
なんだかすっごくそんな気がします。
そして、会社の評価基準も、確実にシフトしていく。
規模や、社歴や、立派な社屋や、
たくさんの商品群から、
経営者がどんな人生を生き、
どんな道を歩み、
どんな苦労と幸せを味わい、
そこから得たものをどう経営に活かしているか、
社員さん達と共に、社会に何を届けているか、
という基準へ。
その“姿勢”、その“姿”が、
たくさんの人から支持され愛されて初めて、
「立派な会社」と言われるようになる
と思うんです。
売上の大きさではなく、ね。
“子供の絵ラッピングトラック”は、
同社以外の15社にまで広がっているそうです。
大阪からこんな取り組みが始まったことが
なんだかとっても嬉しいな。(^^♪
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