郵便受けにこの季刊誌が届いていました。


          ↑                      ↑
        (表表紙)                  (裏表紙)



講読のきっかけは、
昨年12月のテレビ東京『カンブリア宮殿』。

気がついたら見るようにしている番組ですが、

ちょうどその回は日本酒「八海山」の蔵元が取り上げられてて、

下戸だし、お酒のことは分かんないしで
チャンネルを変えようとしたんです。
 

 

でも、正にリモコンを押そうとしたその瞬間、

おばあちゃんのこんな一言が画面から流れてきました。

 

思わず、チャンネルを変える手を止めました。

「雑誌は捨てるけど、

 これは創刊以来取ってある」。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







おばあちゃんが嬉しそうに持っておられたのは、
季刊誌『魚沼へ』。

なんとっ!表紙に写っていたのは、
おばあちゃんその人じゃあ~りませんか?(^^)/

それを大事そうに抱えて微笑むおばあちゃんが
とっても印象的だったな~。

 

(こんな感じのおうちに住んでらした。)
 

 



この『魚沼へ』っていうのは、
「八海山」の蔵元「八海醸造」が年4回発行しているもので、
内容は地元・魚沼の気候風土・歴史・人が中心。



 

 


銀座のアンテナショップにも置いてありますので、
手に取ってご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
 

 


因みに「夏号」の目次はこんな感じ。

特集=魚沼の峠 その1~もののふの道をゆく
 
周囲を山に囲まれた魚沼、必ず通るのが峠。
かつてはこの峠で時の覇権に命をかけて、
往来した越後のもののふたち。
彼らの時代に思いをはせる魚沼の峠紀行前編

〇天下とりへの夢 湯沢町 三国峠


(三国峠 Wikipediaより)

〇会津を目指して 魚沼市 六十里峠
〇幕末のつわものどもが夢の跡 魚沼市 石峠
〇<余談>峠をさまよう小説家の塊 湯峠

連載=魚沼の博物誌30「人生にかかわった蝶」

連載=魚沼雑記52「牧之さんと秋山再訪」

連載=たべものスケッチ46「オクラ」

連載=酒の肴45「たこの和風カルパッチョ」
          「夏野菜のフィンガー春巻き」

連載=魚沼有情6「そのときに」

連載=今宵いい味いいお店55

 

 


ついでに、昨年の4号分の特集も紹介しておくとこんな感じ。

春号「いま残しておきたい魚沼の自然」

夏号「魚沼、川紀行その2」

秋号「上越線各駅停車」

冬号「十日町の歩き方 その1」

 

 



どれもしっかり土地と人とに根を下ろしていて、
シャレオツとは言えないけれど、
上質な歴史書や紀行を読んでるみたい。


 

 


もし、印刷の仕事をされている方がご覧になったら、
「写真の再現性(色の濃淡や出具合)に配慮した紙を 
 使ってるな~」とかもよくお分かりになると思います。

(一つ難を言えば、字が小さいことかなぁ。。。(;^_^A)



『カンブリア宮殿』の中で紹介されてたんですが、
この季刊誌の取材・撮影・編集に携わるのは、
やはり名うてのプロなんですって。



そんな雑誌が、1冊108円+送料62円!w(@o@)w

発行元の持ち出しなのは一目瞭然です。



どうしてそこまでするのかはてなマーク



番組で同社の社長がこんなふうに言っておられたのが
頭に残ってます。
(記憶ですので実際の弁と違うのはお許し下さい。)


「魚沼のことを伝えることで、
 少しずつ訪れて下さる方が増えました。

 今では全国から、この周囲を山に囲まれた田舎に
 足を運んでもらえるようになったんです。

 知ってもらう、来てもらうからこそ、
 地域が元気になる。

 そんな環境でこそ、地域の産品が売れ、
 日本酒が売れていくんだと思います」




 

 


先に「売る」ありきではない、という決意が
目に見えるような気がしました。

 

 



その土地土地の産品はいろいろあるけれど、
特に日本酒/酒造りは、そこの気候や豊かな産物があって
初めて可能になります。

 


三大酒処

~兵庫県の「灘」、京都府の「伏見」、広島県の「西条」~

は、何れも酒造りに適した地だからこそ、
その名を馳せました。


(京 伏見桃山には幕末の面影が残るこんな場所も。)




だったら、売るべきは、酒そのものではなく、
酒を生み出す風土ではないか。

そこが「素晴らしい」、「こんな(いい)ところでヒェー」と
感動してもらったら、

そこから生み出される我が子のような酒が
売れないわけがない。

精米率とか、辛口甘口なんていうスペックは、
その後でいいんだ。




そんな気概と粋を感じて雑誌購読を申し込みました。



モノをモノとして見ない。

モノが生まれる背景、

それを愛してくれる人々も含めて
≪丸ごとの価値≫を問うていく。

 





これから大事になるのは、こういう行き方ですね。(^^)/





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