昨日のブログで書いた『木のいのち木のこころ』との
初めての出会いは大学図書館でした。


 

 


英文学科の学生でしたので、
「建築」の棚(分類)に用はないはず。

なのにその日は
たまたま建築の棚の前を通りかかり。。。



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
 

 

 






建築関係の書棚には、

「建築学概論」とか、
「耐震構造解析」とか、
「構造設計のハンドブック」とか、
「建築関係法令集」とか、
「鉄筋コンクリート構造」とかの、

な~んか難しそうな分厚い本が並んでました。
いかにもテゴワそうな。。。(^o^;)


(たとえばこんなのです。。。^^;)

 

 

 


そんなハードな本の間に、やさしいひらがなの、
木肌色の背表紙がちんまりと挟まってたんです。ちっさ



だからでしょうか、、、なんかすごーく気になった。



気になって手に取り、数ページめくるうちに、
足は自然と貸出カウンターへ向かってました。

おかげで当初の目的(ゼミの宿題のための専門書)を
借りて帰るのを忘れたくらい。σ(^_^;)




帰り道、そこでいつもテキストを読むのを日課にしてた
鴨川べりに座り、

 

「出町ふたば」さんの豆餅をお供に、


 


日が暮れるまで夢中で読破したのを覚えています。





それから法隆寺や薬師寺に行ってみたくなり、
暇を見つけては一人でトコトコと出かけて行きました。


(東武ワールドスクウェアにある法隆寺西院伽藍の模型。
 Wikipediaより)

 

 

 


生まれも育ちも大阪ですから、
法隆寺も薬師寺も、興福寺も東大寺も、
小学校や中学校の遠足や校外学習で行ってはいるんです。


でもその時は、
「なんか分からん古いお寺」で終わってた。


なんせその頃の興味ったら、、、
お弁当とおやつでしたからね~。(^0^;A

どこで食べよう~♪誰と食べよう~♪
おやつ交換しよう~♪・・・って。σ(^_^;)


(「300円以内」とかって決められたアレです。笑)

 

 



でも、あの本を読んでから行くと、
子どもの頃の、「なんか分からん古いお寺」が、
全く違って見えたから、、、あら不思議。w(@o@)w




「(建築の)詳しいことは分からんけど、

 なんかスゴイっ!」



とにかく心が震えました。

魂ごと持っていかれたみたいで、
五重塔の前で長いことたたずんでました。


(きっと傍から見たら
 「何してるんや?」やったでしょうねぇ。。。^^;)


(Wikipediaより)



 

 


時代も職業も考え方も違う人が書いた一冊の本。

内容の全てなんて到底理解できなかったけど、

 

≪頭での理解を越えた何か≫が
ダイレクトに心に染み入ってきた。

 

そんな感じでした。




その時に初めて、

「『知る』ことは

 『感じる』ことの半分も重要ではない」

というレイチェル・カーソンの言葉が腑に落ちました。

※アメリカの海洋生物学者であり、作家。
 『沈黙の春』の作者として有名ですよね。



 

 

 

 


そしてその感覚は、
故・西岡棟梁のまた別の言葉とつながり、
               下
「子どもたちはせっかくここ(法隆寺)に見学に来ても、
 先に『白鳳建築とは ・・・』と知識を教えられてしまってますから、
 

 (目の前に現物があっても)ロクに見ようともせず、
 知ったつもりになって、通り過ぎてしまう。

 予備知識なんか与えず、

 幼いなりに感じるままにしとく方がよっぽどええと思います」


今に通じる
「相手に(頭で)全てを理解してもらおうと思わなくっていい」
という考え方の受け皿ができました。





一冊の本、それも専門外の本が
これほど人生に影響を与えるなんて。。。

不思議で楽しいことです。笑顔


 

 

 

 


あなたにもそんな本、おありだと思います。

例えば、会社でそういう本を持ち寄って、
会議やミーティングの最初のアイスブレイクにするなんて
ステキじゃないでしょうかっ!(^_^)/

 

 


仲間の生き様や、
これまで知らなかった個性なんかも
分かったりしますから。(^^)v






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