世界が注目したあの二人の握手を見た後で、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/1a/d4/j/o0438027013867609917.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/50/4c/j/o0445026313867609920.jpg?caw=800)
大阪の片隅で交わされた握手を見ました。
それは派手でも豪華でも華麗でもなく、
ひっそりと誰にも知られず、
権威なんてかけらもないけれど、
人の心を動かすのはどちらか、
教えてくれたような気がしました。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
ここ大阪の西成区には通称「釜ヶ崎」と呼ばれる
日雇い労働の人たちが多く集まる地域があります。
(近年はバックパッカーの宿泊地としても人気。)
今朝のNHKニュースは、そこで30年前から続けられている
「子ども夜回り」のことを伝えていました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/4b/ef/j/o0182024913867609949.jpg?caw=800)
釜ヶ崎のど真ん中にある「子どもの里」という児童館。
そこの子どもたちが、館長やボランティアと共に
夜の町に出て、野宿の人に声をかけて回るのです。
カメラは初めて参加した7歳の男の子を追っていました。
「おっちゃんたちになんて言ったらいいか
(児童館の)おねえちゃんおにいちゃんたちを見て
勉強する」
と言って出発したものの、やはり初めは怖い。
おっかなビックリで声をかけられなかった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/eb/8d/j/o0191020913867609925.jpg?caw=800)
でも、「ほら、(段ボールハウスの端っこを)トントンと叩いて、
おっちゃん、こんばんはって、言うてみ」と促され、
徐々に徐々に、
自分から声をかけられるようになっていきました。
「おっちゃん、おにぎりいりませんか?」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/9d/ed/j/o0231011113867609923.jpg?caw=800)
「みそ汁、熱いから気を付けて」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/9e/4b/j/o0178015113867611548.jpg?caw=800)
手作りの温かい食事を手渡し、
「ありがとう」と言われるうち、
子どもらしい素直な疑問を口にするようになりました。
「なんでここで寝てるんですか?
いつもここで寝てるんですか?」
「そやなぁ、いつもここやなぁ」
「やっぱり家とかないんですか?」
「うん、ないんよ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/05/bc/j/o0141022313867609944.jpg?caw=800)
なんでかなぁ・・・と
首を傾げる男の子を見てそのおっちゃんは、
「この子、かしこなるで(=賢くなる)」と。
すると男の子は、
はにかみながら「いつもそう言われるねん」と。
おにぎりを受け取ったあるおっちゃんが、
男の子の手をギュッと握りました。
最初の驚きはすぐに去り、
男同士のかたい握手に変わりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/c1/85/j/o0243010413867609937.jpg?caw=800)
握り返した男の子の目は、
キラキラと輝いて見えました。
夜回り終了後、その子はカメラ(取材者)に向かって、
「おっちゃん、心を込めて握手してくれた。
また夜回りする」、と。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/c1/b9/j/o0203016913867609935.jpg?caw=800)
7歳の子でも、
相手が心を込めて握手してくれたかどうかが分かるんだ![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/177.gif)
って衝撃と共に、なんだか嬉しかった。
あのおっちゃんと男の子の間には、
“腹に一物”のかけらもない。
ただ、同じ町に生きる者同士が、
年齢も境遇も越え、
人と人として交わした握手。
あの、世界を揺るがした二人も、
本当に相手を思い、心を通わせたのかもしれません。
周りがあることないこと憶測してるだけかもしれない。
けれど、あのおっちゃんと男の子の握手ほど、
人を感動させ、何かを考えさせる握手はない、
と思いました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/72/a4/j/o0233017213867609940.jpg?caw=800)
人の心を動かすのに、大袈裟なことも、
ましてや権力なんて必要ないんですよね。
≪人の心を動かすものは、
“草の根”にある。≫
この放送を見て、
広報ジャーナリストとして思ったことがもう一つあります。
それは、
「NHK大阪放送局等のメディアから
“ボール”を投げられたな」
ってこと。
「我々が思わず伝えたくなる、
人を、町を、社会を良くしたいと動く人やモノ・コトの情報、
そんな“ボール”を投げ返してきて」と。
メディアという“拡声器”を使って良い情報を広めるための
“伝声管”の役割、改めて腑に落とした朝でした。![日の出](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/nanndemoariya/31472.gif)
ご訪問ありがとうございました。m(_ _)m
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140531/10/pata-exma25/aa/88/g/o0110003112958278784.gif?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/1a/d4/j/o0438027013867609917.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/50/4c/j/o0445026313867609920.jpg?caw=800)
大阪の片隅で交わされた握手を見ました。
それは派手でも豪華でも華麗でもなく、
ひっそりと誰にも知られず、
権威なんてかけらもないけれど、
人の心を動かすのはどちらか、
教えてくれたような気がしました。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
ここ大阪の西成区には通称「釜ヶ崎」と呼ばれる
日雇い労働の人たちが多く集まる地域があります。
(近年はバックパッカーの宿泊地としても人気。)
今朝のNHKニュースは、そこで30年前から続けられている
「子ども夜回り」のことを伝えていました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/4b/ef/j/o0182024913867609949.jpg?caw=800)
釜ヶ崎のど真ん中にある「子どもの里」という児童館。
そこの子どもたちが、館長やボランティアと共に
夜の町に出て、野宿の人に声をかけて回るのです。
カメラは初めて参加した7歳の男の子を追っていました。
「おっちゃんたちになんて言ったらいいか
(児童館の)おねえちゃんおにいちゃんたちを見て
勉強する」
と言って出発したものの、やはり初めは怖い。
おっかなビックリで声をかけられなかった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/eb/8d/j/o0191020913867609925.jpg?caw=800)
でも、「ほら、(段ボールハウスの端っこを)トントンと叩いて、
おっちゃん、こんばんはって、言うてみ」と促され、
徐々に徐々に、
自分から声をかけられるようになっていきました。
「おっちゃん、おにぎりいりませんか?」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/9d/ed/j/o0231011113867609923.jpg?caw=800)
「みそ汁、熱いから気を付けて」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/9e/4b/j/o0178015113867611548.jpg?caw=800)
手作りの温かい食事を手渡し、
「ありがとう」と言われるうち、
子どもらしい素直な疑問を口にするようになりました。
「なんでここで寝てるんですか?
いつもここで寝てるんですか?」
「そやなぁ、いつもここやなぁ」
「やっぱり家とかないんですか?」
「うん、ないんよ」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/05/bc/j/o0141022313867609944.jpg?caw=800)
なんでかなぁ・・・と
首を傾げる男の子を見てそのおっちゃんは、
「この子、かしこなるで(=賢くなる)」と。
すると男の子は、
はにかみながら「いつもそう言われるねん」と。
おにぎりを受け取ったあるおっちゃんが、
男の子の手をギュッと握りました。
最初の驚きはすぐに去り、
男同士のかたい握手に変わりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/c1/85/j/o0243010413867609937.jpg?caw=800)
握り返した男の子の目は、
キラキラと輝いて見えました。
夜回り終了後、その子はカメラ(取材者)に向かって、
「おっちゃん、心を込めて握手してくれた。
また夜回りする」、と。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/c1/b9/j/o0203016913867609935.jpg?caw=800)
7歳の子でも、
相手が心を込めて握手してくれたかどうかが分かるんだ
![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/177.gif)
って衝撃と共に、なんだか嬉しかった。
あのおっちゃんと男の子の間には、
“腹に一物”のかけらもない。
ただ、同じ町に生きる者同士が、
年齢も境遇も越え、
人と人として交わした握手。
あの、世界を揺るがした二人も、
本当に相手を思い、心を通わせたのかもしれません。
周りがあることないこと憶測してるだけかもしれない。
けれど、あのおっちゃんと男の子の握手ほど、
人を感動させ、何かを考えさせる握手はない、
と思いました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170213/11/pata-exma25/72/a4/j/o0233017213867609940.jpg?caw=800)
人の心を動かすのに、大袈裟なことも、
ましてや権力なんて必要ないんですよね。
≪人の心を動かすものは、
“草の根”にある。≫
この放送を見て、
広報ジャーナリストとして思ったことがもう一つあります。
それは、
「NHK大阪放送局等のメディアから
“ボール”を投げられたな」
ってこと。
「我々が思わず伝えたくなる、
人を、町を、社会を良くしたいと動く人やモノ・コトの情報、
そんな“ボール”を投げ返してきて」と。
メディアという“拡声器”を使って良い情報を広めるための
“伝声管”の役割、改めて腑に落とした朝でした。
![日の出](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/nanndemoariya/31472.gif)
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