意外かもしれませんが、
かつて大阪は日本一のブドウの生産地だったんです。



ワインも醸造されてました。


私の実家のある市には、今もブドウ畑が残るものの、

他の産品と同じく、高齢化・後継者不足や住宅地化、
さらに安価な海外ものに押され、
栽培面積も醸造量も、今では見る影もありません。。。


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!






そういう状況を「どげんかせんといけんあせる」と、
昨年6月に、大阪・京都・兵庫・和歌山・滋賀(5府県)の
中小ワイン醸造業者がタッグを組み、

「関西ワイナリー協会」っていうのを立ち上げました。


産地間競争も激しい中、府県境をまたぐ連携は珍しい。



力と知恵を合わせるこういう試みっていいな~と思ってたのに、
どうやら一番のウリは、「香りとキレに優れたブドウ」。


ちょっと悲しかった。。。顔6


だって、ブドウやワインに対して
「香りがいい」とか、「キレがある」っていうのは、例えば

豆腐に対して「あっさり」とか、




生クリームに対して「クリーミー」とか、




言ってるのとほぼ同じ。。。

スペックだけで勝負するのがいいんだろうか・・・?





ワインでなく日本酒ですが、

≪飲むという行為≫
≪飲むシーン≫

に着目してブランディング
されたものがあります。



山形県南陽市の酒蔵と、
東北芸術工科大がコラボして作り上げた2種類のお酒。

一つは「つや姫なんどでも」。




もう一つは「天弓」。



(上記2つの画像は、科学技術振興機構HPより拝借)





「つや姫なんどでも」は、
若者に売れるお酒を、と作り出された新商品。

同大の学生さんたちは、

元のお米「つや姫」の特徴
(=温かくても冷めてもおいしい)を新酒のコンセプトに、




狙いを、「若者が初めて口にする日本酒」とし、

〇コンビニでも手軽に買える
〇冷でも燗でもうまい
〇繰り返し呑みたくなる


を、小ぶりな瓶(300ml瓶)とネーミング、
ロゴデザイン(ラベル)に込めました。



発売2週間で1千本を記録しただけでなく、
山形エクセレントデザイン大賞も受賞!クラッカー





「天弓」というネーミングの着想は、
なんともオヤジギャグ的な「Thank you」。(^0^;A

テンキュー≒サンキュー?(笑)




発案者曰く、「日本酒って贈答品の定番なイメージだから」。
受け取ったら当然「ありがとう/サンキュー」って言うよね、と。




この案は、当初受けが悪かったものの、そのうち

天弓=虹の別名→雨と晴天

というイメージが使えないか?となったんだって。






そこから、

〇普段飲み=雨
〇特別な日の酒=晴天、
と考え、

お酒の種類ごとにサブテーマとし、
あの写真にある4種類を作り上げたそうです。


※「桜雨」は流行の甘口のお酒
 「白雨」は純米酒
 「藍天」は純米大吟醸
 「喜雨」はワインに例えればフルボディ



これ、話題性もあってか、
取引のなかった酒屋さんからの引き合いもあるそうです。




東北で醸されたこのお酒たちは、
日本酒の特徴として強調されがちな
味や精米度合で勝負してません。



そこを言わなくても、
いえ、そこを敢えて≪ズラシた≫からこそ、
選ばれている。




アタマをヤワラカクしましょうっビックリマーク髪型

下戸の私でも
「一口飲んだら暴れん坊になる酒」と聞けば、
酒豪の友達に贈りたくなる。


そんな発想こそ大事です~~。

関西のワイン関係者の皆さま~~!
がんばって下さいませ~~。むん!



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