なんか珍しいタイトルで書き出した訳は、
最近、ある人の変化に愕然としたからなんです。




その人は、ある企業のキーマン的人物。

しかし、なぜか

・簡単な質問にも答えられない
・視線が定まらない(泳ぐ)
・自分の意見に奇妙なほど(周囲も奇異に思うほど)
 固執するかと思えば、新しいことが判断できない etc.

という状態でした。汗


よくよく聞いてみると、
その会社では残業が常態化していて、

なおかつその人の部署は、
新しい事業の芽を探し数字(売上)を作っていかなければ
ならないところ。

物理的・精神的負担は相当なものだと思いました。やられた



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!





初めてお会いした時は、
そんな奇妙な感じを受けなかっただけに、
変貌ぶりに唖然としました。

実は昨秋くらいに、「ちょっと変」な感じを受けました。

しかしその時は、
いろんな事情が重なったんかな?と流しました。



けれど今年に入って、いよいよ、
「これは何か変やぞ・・・もやもや」と。




政府が進める「働き方改革」では、
「残業上限を月平均60時間、年間計720時間まで」
とすることが進められています。


(秋の臨時国会で労働基準法改正案提出を予定)



月平均60時間というと、
だいだい一日あたり3時間弱になります。
それでも続くとしんどいです。

人間、残業が多いと変になります。
(↑力説っ
ビックリマーク


あの東京の会社じゃないですけど、
毎日午後10時、11時では、体がもちません。

身体がもたなくなると、
心ももたなくなります。







会社全体で「それが当たり前」になっていて、

経営陣も「自分たちもかつてそうだったから」と
見て見ぬふりをし、

もっとひどい場合になると、
社長がそういうことを把握してない、となると、

ある日突然、労働基準監督官(労働Gメン)の
立ち入り調査があったり、

大量の退職願が出される・・・という
トンデモナイ事態になりかねません。




そうなったら、会社・社員・その家族ともに、不幸です。
取引先にも迷惑をかけます。





昨年、朝日新聞紙上で連載されていた
「『正社員』という働き方」に、
20代女性のこんな意見が載ってました。

「周りには定時で退社する人がたくさんいます。
 彼らを見ていると情報処理能力が高い。

 自分ができることはミスもなくきちんとやり遂げて
 帰るのでかっこいいと思います。

 長時間働いていると判断力が低下し、
 ケアレスミスが増えてきます。


 決められた時間で最高のパフォーマンスを
 しようとする彼らの仕事ぶりを観察し、

 なんとか自分も定時退社をしようと奮闘中です」









定時に帰る、残業ナシなんてきれい事。
できもしないこと言うな。

まだまだそんな意識が大半だと思います。



でも、そう考えたら、
そうしかなっていかない、んです。
会社の大小・業種の違いを問わず。






スナック菓子大手のカルビーでは、

オフィスの席を毎日変え、
しかもその席にいられるのは最大5時間まで、
としたことで、

社員が≪時間を意識≫するようになったそうです。

「1時間以内に、何をするか」と。


(イメージ)



「席は固定、自分の席だから何時間でも」という
“オフィスの常識”を改革した会長の松本晃さんは、


「残業するのは、
 絶対生産性としてよくない。

 残業なんかしてるから、
 人間が成長しないし、
 新しいことを勉強しない。





 会社は残業するなと
 言っているだけでなく、
 環境を作ってあげれば、
 みなさん早く帰りますよ。

 そうすると少しずつ
 (働き方が)変わるかもしれません。」


とおっしゃってます。





また、従業員約500人で倉庫・発送代行業を営む
関通という会社は、


「そうすることが当たり前」
と思われていた業務を
社長自らが見直すことで、

残業時間を月平均10時間まで
.減らしたそうです。




通信販売の発送代行ですから、



普通に考えれば、
お客さんの都合でメッチャ振り回されそうな業態です。(^_^;)

それなのに、この成果です。





私が「変だ」と思った方の会社には、明らかに
「それ本当に要りますか?
 他のもので代替できませんか?」
っていうポイントがたくさんありました。


その方のメールをはじめ、
社内で回っているであろう文書類も、

回りくどくて、一読しただけではいったい何を言ってるのか
分からないし、

「それがいったい何の役に立つのだろう」と
思わせるものが多い。(スミマセンっ!^^;)



会議や出張の報告書という「単なる記録」に
何時間もかけるのはそれこそ本末転倒です。



私が人事や労務のコンサルタントなら、
突っ込みどころてんこ盛り爆弾です。





年度末に向けて
ますます忙しさが加速するこの時期、
上司や経営層の方にお願いしたい。


あなたは
部下や社員の勤務実態を把握してますか?

彼らの顔色はいいですか?

目はうつろじゃありませんか?

そして何より、
見て見ぬふりをしてませんか?




トップ自ら、
「定時退社はカッコイイ!」宣言をして下さい。



そして
あなた自身の仕事も、見直して下さい。



トップの仕事は、
プレイングマネージャーではありません。


判断し、方向性を示し、
それを浸透するまで繰り返すのがあなたの仕事です。






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