最近関わらせて頂いたある自治体の観光キャンペーン。
その自治体名は明かせませんが、
昨年大いにはっちゃけて、
スローガンを聞くと、どなたも
「あ~、あれね~」と思い当るような所です。
私自身も、「自治体もここまでやるようになったか~」
って感心して見てたんですけど、
やっぱ単年度主義の弊害というか、
仕掛け人の影が薄くなると元に戻るというか、(x_x;)
今年のプロモーションの経緯を見ていると、、、
イマイチ。。。(;-_-A;)
タレントを呼んで観光PRという“ライブの場”を用意しながら、
なんかモッタイナイ。。。
と思ってしまいました。。。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
市民参加の演劇イベントに登場された
大河ドラマ税理士・山本泰三先生の一言。
「舞台の上では何が進んでいるのかまったく分からなくて、
見ている客席側だけに価値が伝わっている・・・
不思議な感覚です」
「自分の事は自分では分からない。
それで正解。まさしく健全な不安。
そんなことを再認識させてもらいました。楽しかった~」
特に、一つ目は“肌感覚”で分かります。
なぜって?
実は私、下手の横好きでクラシックバレエを習ってまして、
かつては毎年発表会にも出てたというバレエ好き。(^_^;)
発表会って、リハーサルも当日も、出演者は舞台袖
からしか見ることができません。
でも、客席からだとちゃんと全体が見えます。
当たり前ですが、客席に座って見て初めて、
そこでやってることの“価値”が伝わるわけです。
例えば、
3つの女の子の初舞台、
中学生が初めて踊るソロ、
ゲストの先生方の華麗なパ・ド・ドゥ、etc.
プロではなくても、一年間のお稽古の成果と、
子供たちの成長を確認してもらえる、
かけがえのない舞台なわけです。
それは、
その場所・その瞬間にしか存在しない価値。
そういえば、エクスペリエンス・マーケティングの大先輩で
尊敬するマーケッターの松野恵介先生もブログで、
「立川志の輔に学ぶ ライブの力」
http://ameblo.jp/cap0203/entry-11584596075.html
って書いてはります。
自分のことは自分では分からない、とか、
ハッと足らずまいに思い当るような、瞬間、
そんな“時”は、その時その場にいないと、
決して会得することはできません。
だから、これだけネットが発達し、
YouTubeだってUstreamだってDVDだってある中で、
「ライブの価値/力」っていうのが
見直されてきてるんだと思います。
実際に統計でもハッキリ出てきてますし。
↓
(コンサートプロモーターズ協会[ACPC]調べ)
この「ライブ感」こそ、販促の大いなるヒント
だと思うんですよ。(^_^)/
見た後で必ず、ここの納豆が食べたくなる、
この会社を応援したくなると思います。
映画で見るより、
一回一回の生の演劇で見た方が、遥かに強く、ね。(^_-)-☆
そして、昨年見た
灘五郷に実在する「神戸酒心館」↓で
http://www.shushinkan.co.jp/index.html
起こったことを下敷きにした演劇。
蔵の跡地※に建てられたホールで公演が行われ、
終演後は、みんな横の販売所↓でお買い物。
※阪神淡路大震災で倒壊した蔵の跡に、
多用途に使えるホールと販売所が設けられました。
酒蔵の危機と復活の物語を目の当たりにした
お客さんは、その興奮のままに、
「これがドラマに出てきたお酒かぁ・・・」と
何本も手に取っていました。
店頭にただ並んでいるだけでは、(悪くすれば)
“値引き販売”が常態化するような日常の商品でさえ、
(たとえば、ディスカウントの筆頭、日本酒)
演劇という手法を使い、
“その場”にお客さんを立ち会わせることで、
≪他と比べようがない絶対的な価値≫を
まとわせることができる。
これがどんな商品・どんな場合にも通用する・・・
とはさすがに言えませんが、
演劇という手法も含めた
【ライブで伝える】というやり方、
もっともっと研究・実践されてもいいんちゃうかな~って
思うんですよね。
それにしても、こんな演劇体験を市民に提供しはる
神戸市って、なんかやるやん!って感じです。
山本税理士はきっと、このワークショップで学んだことを
顧問先の販促指導に活かしはるでしょうね~。(^O^)
と・・・いうことは・・・
文化を応援して、ビジネスにも波及する、ということ。
ん~~、効果が波紋のように広がっていくこういうやり方って、
お金(税金)のうまい使い方やなって思います。o(^-^)o
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