千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
先日の特許相談
来年の展示会出展に向けて、新商品の特許のネタだしです。
以下の3つの観点で抽出しようと思い・・・
1 新商品を特徴づける技術
2 製造原価を抑える技術
3 お客様にとって使い勝手の良い技術
を宿題のときに開発者の方に書き出してもらおうとしましたが
ちょっとリズムが悪い。。。
ということなので
どうして、A部材は、この位置にあるのですか?
どうして、A部材は、この形なのですか?別の形でもできそうですが?
どうして、A部分は、複雑な構造なのですか?製造原価が高くなりそうですが?
と、試作を目の前に私が質問攻め。
答えを聞いては、
以下の3つの箱に整理をします。
1 新商品を特徴づける技術
2 製造原価を抑える技術
3 お客様にとって使い勝手の良い技術
例えば、
A部材は、使い勝手を良くするためのもの。
よって、あってもなくても、「新商品を特徴づける仕様」には影響が出ない
B部材の現状の形は、使い勝手を犠牲にして製造原価を優先したもの
逆に、製造原価を犠牲にして使い勝手を優先したものとして、別の設計案がある
ということであれば、
1 新商品を特徴づける技術
A・B部材は非該当
2 製造原価を抑える技術
B部材の形状(原案)
3 お客様にとって使い勝手の良い技術
A部材
B部材の形状(別案)
と整理できます。
これをA部材からZ部材までしつこく聞いて、表を作ります。
そうすると、これまでの開発の傾向が見えてきます。
例えば
1 新商品を特徴づける技術は、C部材、D部材だけ。
2 製造原価を抑える技術は、B部材(原案)だけ。
3 お客様にとって使い勝手の良い技術は、A・B部材(別案)だけ。
となったとき、
C部材、D部材は、コストダウンと使い勝手の向上で検討の余地がありそうだ。
と検討したくなるかもしれません。
どこにも該当しないE部材~Z部材は、上記1~3に本当に貢献していないのか?
現状何もなければ、さらなる改良の余地があるのでは?
と検討の可能性を抽出します。
さらにさらに、抽出された検討の余地(開発テーマの候補)の中で、
開発を進める必要が高いものと、そうでないものを整理。
固まったところは、先に特許の準備を進めましょう
固まっていないところは、もう少し開発を進め、特許の準備は少し様子を見ましょう
といった風に、これを毎回の定例会の中で整理します。
この整理の中で、開発における苦労や、
その結果得られたブレークスルー(主観的な)を共感できるので、
開発者の方と仲良くなれますし、
経営層にも、開発の進捗をイメージしやすいので、とても良い時間になります。
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