千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
先日の特許相談。
2回目の拒絶理由通知に対する作戦会議です。
前回(進歩性欠如)とは、違う引例を引かれて進歩性欠如という指摘。
その根拠は、
重箱の隅を楊枝でほじくるようなもの。
そしてその根拠の1つは、
とある単語の意味が、その業界の慣習で上位概念化されたところ。
事案をそのまま説明できないので、例えていうならば
単語「特許」を、辞書上の意味「特許」として書いたのに、
「特許」だけではなく「商標」も含めて解釈された
というものです。
思わず審査官に電話してしまいました。
その単語の解釈は、ちょっと暴論に見えますが、
その根拠は何かあるのですか?
ときいたところ、
確かに根拠はあるけども、枝葉末節に拘泥した内容 (-_-;)
※本当に、こんな表情になりました。
で、その内容をお客様に説明。
目には目を歯には歯を
ということで、重箱の隅を楊枝でほじくる指摘には、
重箱の隅を楊枝でほじくる補正で対応することになりました。
一応、補正案をもって審査官と面談を行いました。
審査官から、
進歩性の点では理解しました。
が「単語Aを単語Bに置き換えた」補正が気になります。
明細書等に根拠のない記載じゃないですか?
との指摘が入る。
そこは、
解決しようとする課題と、
段落0010の「●●」の記載と、
段落0020の「××」の記載から、導けるでしょ?
温めていた理論武装により、無事納得いただけました。
※明細書を読まずとも、発明を把握していればわかるでしょと思うのですが・・・
何はともあれ、
今回の拒絶理由は解消されたとの心証となりました。
との言葉を受けました。もちろん、そのあとにはいつもの定型句
「ただし、正式な意見書等の提出後、再サーチを行う点ご理解ください。」
がくっついていますが、今回の対応としては「一応OK」の内容です。
その結果をお客様に報告した際、
かめやま先生にお願いしてよかった
という言葉をいただけました。
私もうれしいです。
うれしいですけど、気になるのは
今回の拒絶理由は解消された心証です。
の後の審査官の言葉
再サーチを行いますね。
の部分。
毎回毎回、定型的に使われる文言ですが、
再サーチが見つからなければ特許ですが、見つかればまた打ちます
という意味。
3回目は、やめてほしい・・・
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市川工業高校での授業「高校生の起業模擬体験プログラム」が本になりました。
デザイン思考の取り組みによって、私個人が得たものは、
起業・経営における落とし穴
社員指導における落とし穴
夫婦生活における落とし穴
です(笑)
本を読まれた方の生活がより良いものとなれば幸いです。
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