千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
数年前の話。
とあるお客様から、とある要望をうけました。
社員もそばで聞いていたのですが、
お客様の口調が激しかったようなので、
お客様は怒っていた
と思っていたようです。
※当時のお客様は、レンチなんか持っていません(念のため)
さて、一方、私の中では、
「怒っている」
ではなく、
「不安に思っている」
という認識でした。
なので、いくつかの質問を行い
「お客様が不安に思っている部分」をいち早くつかみ
そこを手当てして、無事終了。
打ち合わせ後、
最初怒っていて、びっくりしましたが・・・
無事に解決できてよかったです
と社員。
たしかに、口調は激しかったからそうみえるかもしれないね~
と思いながら、
なぜ社員は怒っていると認識したのだろう?
なぜ自分は怒っていると認識しなかったのだろう?
を考えました。
その後、社員に説明しました。
わけもなく怒りたい人はいません。
誰もが怒りたいのではなく、
「自身に芽生えている不安」を処理できないから
それをこちらに訴えていることがほとんどだと思いますよ。
なので、「きっと不安を処理できないんだろうな」という思いで話を聞けば、
大体のことは解決すると思いますよ。
もちろん本当に怒っている場合もあります。
その場合、怒りの矛先は私になりますが、
原因は、私の過去の行為にあるわけなので心当たりがあるはず・・・
私に心当たりがあれば、すぐに謝ればよいと思います。
一方、私に心当たりがないのであれば、
「きっと不安を処理できないんだろうな」という思いで話を聞けばよいと思います。
社員は、
なるほど
という顔で聞いていました。
このときの社員と対話は興味深く、いくつかの気づきを与えてくれました。
1つ目の気づき:「感情」を抑え込むにパワーが必要
人は感情の生き物。
しかし、自身の感情を、自身の中に閉じ込めておくにはパワーが必要。
閉じ込める力が負ければ、
「感情」に対応した何かが、言葉、表情や体の動きに現れてしまいます。
必死な時には、語調が強くなったり、言葉が乱暴になるわけです。
外面での現れ方は、必ずしも内面の感情と一致しない。
「不安の種類」が専門的なものであればなおさらです。
2つ目:「感情」は誰かに届けたほうが安心する
そういったお客様の外面の現れ方にとらわれ、真正面にぶつかると炎上します。
「きっと不安を処理できないんだろうな」という思いで、
お客様の内面にある「不安」をいち早く受け取り、
その不安は、私も共有しました。
これから一緒に考えましょうね
と、「不安」を「安心」いち早く変換して、
お客様の「不安」を小さくすることも 我々の仕事なのでしょう
3つ目: 「怒りと不安の違い」
「怒り」には、「誰に対して怒っている」のような方向性があるけども、
「不安」は方向性がない。
だから、自身の内面において、「不安」の置き場に困ってしまう。
前述のとおり、「感情」は誰かに届けたほうが安心するわけなので
本当は、誰かに打ち明けたいのだけども
分別がつく人ほど、
これは、彼にいってもしかたない。黙っておこう
となるわけです。
こうして、「不安」が溜まってしまうと、何かの拍子に爆発してしまうおそれもある。
爆発の結果、
「不安」として伝えられず「怒り」ととらえられてしまう。
なので、相談を受けた場合、
みかけの「怒り」や「その矛先」におののいてしまうと
その向こう側にある「不安」に気づかないのだろう。
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起業・経営における落とし穴
社員指導における落とし穴
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です(笑)
本を読まれた方の生活がより良いものとなれば幸いです。
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