千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
先日の特許相談。
新商品(キャンプ用テント)について特許を取りたいお客様。
まずは、「リリース前に特許出願を済ませておきたい」ということで
新商品の試作図面をベースに面談を行いました。
新商品の機能はA、B、C。
なかでも、機能C(軽量且つ組立容易性)が斬新でウリの機能だとのこと。
このため、機能Cを中心に深堀をすることにしました。
従来商品には機能Cに似た商品はないとのことでしたが、こちらからみると、
機能Cに似た機能D
機能Cの代替となりそうな機能E
も競合になりそうなところを伝えたところ、
確かに、部品Xは似ていますが、部品Yは似ていません。
他の商品の部品Yは、上から見ると、三角形や四角形ですが、こちらは、楕円形なんです。
つまり、特徴は、機能Cではなく、部品Yの形状が特徴といえそうです。
このような流れで、部品Yや機能Cに関するための工夫や、
部品Yや機能Cを「キャンプ用テント」に組みこむためのアイデアを抽出しました。
全部で13個。
これを整理するために、グループ分けをしてみると
グループ1:部品Yの発明
グループ2:部品Yを使った機能C(軽量且つ組立容易性)の発明
グループ3:「部品Yを使った機能C」を「キャンプ用テント」に組み込むための発明
グループ4:機能Aを備える商品に「部品Yを使った機能C」を組み込むための発明
グループ5:機能Bを備える商品に「部品Yを使った機能C」を組み込むための発明
と、5つのグループに分かれることが分かります。
打ち合わせ前のお客様の特許のイメージでは
機能A+B+Cを備えたキャンプ用テント
でしたが、30分くらいのヒアリングを通し、13個の発明が潜んでおり、
これらは、
グループ1:部品Yの発明
グループ2:機能Cの発明
グループ3:機能Cを備えるキャンプ用テントの発明
グループ4:機能Aと機能Cとを共存させるための発明
グループ5:機能Bと機能Cとを共存させるための発明
のように整理されました。
私って、こんなにたくさんの発明をしていたんだ~
と、お客様のスッキリしたご様子。
このように要素分解すると、「このアイデアを他に転用できそうだ!」と
頭の中で「考えるスイッチ」が入りますよね~
特に、「グループ1:部品Yの発明」「グループ2:機能Cの発明」は、
「キャンプ用テント」以外の貴社商品であるオーニングや自転車用車庫にも転用可能そうですよね。
とコメントしました。
そうです。そうです。
この表があると、社員にも検討させやすいので、コピーをもらっても良いですか?
とのことでしたので、コピーをお渡ししました。
今後、グループ1~5について順番に調査を行い、
特許が取れそうなグループはどの辺になるかの目途を立てていきます。
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市川工業高校での授業「高校生の起業模擬体験プログラム」が本になりました。
デザイン思考の取り組みによって、私個人が得たものは、
起業・経営における落とし穴
社員指導における落とし穴
夫婦生活における落とし穴
です(笑)
本を読まれた方の生活がより良いものとなれば幸いです。
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