千葉県鎌ケ谷市在住の弁理士かめやまです。
先日、他士業の方の開業話を聞く機会がありました。
その時に盛り上がった話がこれ。
開業直後における「売上の安定化」という課題。
その解決方法の一つとして、
開業直後から、前の職場から仕事をもらうか否か
でした。
A)前の職場から仕事をもらう→売上が(少し)安定する
B)前の職場から仕事を仕事をもらわない→売上は苦しい
自分の開業時、
A・Bのどちらを選ぶかを悩みましたが、結局、Bを選びました。
Bを選んだ理由。
仕事をもらわない場合、確かに、売上的には苦しい・・・
ですが、仕事がなけらば、営業の時間は十分にある。
そして、開業直後が、精神的に、一番頑張れるとき。
開業したのだから、営業をしっかり頑張ったほうが良くないかい?
というものです。
一方のA)の場合。
これだと、他人からの仕事に甘え、営業を真剣にしないかも?
もう一つは、他人からの仕事によって時間が奪われてしまう可能性があること。
こうなると、何のため独立か意味不明だな~
と思いました。
※苦しくなった時には「前の職場から仕事をもらえる関係」といった止血弁をつくっておけばOKと思います
しかし、前職場から業務委託を受けないことのメリットは、これではありません。
前職場から業務委託を受けないことの本当のメリットは、こっち(↓)です。
※ 数字は、想定値です。
開業直後、事業上の経費で毎月50万円が確実に減ってゆきます。
そのときの事業用の手持ち資金は800万円
そして、売上の目途はまだまだ立っていない。
これが続くと、16か月後にはゼロ・・・
ただただ不安しかない。
夜眠れない日が続く。
眠れない中、
「この不安はどこから来るのか?」
を考えていました。
つきつめてみると、事業の出口を明確に決めていないことに気づく。
※当初は、「苦しくなったら」だとか「2,300万円以下になったら」という曖昧のものでした。
そこで、
手持ち資金300万は、業務委託を受ける条件とし、
手持ち資金200万が事業の撤退条件(再就職条件)、
と数値として明確に決めることにしました。
そうすると事業上の寿命は、最短で(売上0が続いても)12か月。
あとは、12か月間、死に物狂いで頑張る。
そこで失敗しても、200万円は手元にのこります。
出口を明確に決めると、事業上の寿命が決まる。
事業上の寿命が決まれば、リスクの上限が定まる。
そして、やることがはっきりする。
そうなると、不思議なことに、事業上の不安は小さくなります・・・
ゼロにはなりませんが、確実に小さくなります。
「出口を決めること」の必要性は頭で理解していましたが、
「出口を決めること」の必要性を心底感じることができたのは、
Bを選んだからにほかなりません。
Aの場合だと、そこに気づくのが、確実に遅くなっていただろうな~と。
開業直後、業務委託を受けるを受けるか否か?
自分の場合は、Bを選びました。
一見いばらの道のようですが、悪いことばかりではなく。
「事業継続性の厳しさ」と「そこからくるリスク管理の必要性」とについて
ハラオチできた経験だったなと思います。
結果、目標を数値化することの意義もハラオチできました。
事業継続性という宿命は、とてもとても深いもので。
その深さは、自分で経験しないと絶対にわかりません(と思います)。
そして、その深さ故、リスク管理の重要性に気づけたものだと思います。
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