千葉県鎌ケ谷市在住の弁理士かめやまです。

 

 

 

9月13日に

 

千葉県中小企業家同友会

 

鎌ヶ谷白井支部の例会が行われました。

 

例会委員長として、そのフォローです。

 

 

 

13日に行われた経営者の勉強会の内容。

 

テーマは「経営資源の活用」

 

発表者の方は、事業承継を終えた経営者の方。

 

 

 

はたから見ると、

 

事業承継は順調にみえたようでしたが。

 

それなりに悩みはあったようです。

 

 

 

承継後の大きなお仕事の1つは、

 

中期目標策定!

 

紆余曲折あり、発表まで2年越しに・・・

 

 

 

その目標はというと、

 

5年後の売り上げとして50億円を目標にする。

 

ちなみに、当初の売上・・

 

さんじゅう・・・・ごおく (ブルゾン風)

 

 

 

つまり、

 

35億円 社員約60人。

 

これが現状。

 

目標は、売り上げ50億円。

 

このギャップをどう埋めますか?

 

これが戦略で。

 

 

 

 

 

目標は、売り上げ50億円。

 

そして、社員は、目標達成に向けて頑張る!頑張る!

 

(このあたりが、いい会社だなぁと思うのですが)

 

 

 

蓋を開けてみると・・・

 

 売上は確実に上がるのだが、

 

 一人当たりの営業利益は下がってしまった。

 

 

 

ここで、社長悩む・・・

 

売上UPは喉が出るほど欲しい・・・

 

しかし・・・

営業利益が下がってしまっては、

社員がどんなに頑張っても、

頑張りに見合う還元を社員にできなくなる・・・

 

と、二年越しでつくった売上50億円という目標をあっさり諦める!

 


 

 

諦めの背景には、

その会社の経営理念にあるのだと思います。

 

 

 

その会社の経営理念は、

 

・開かれた経営で全員参加の学習型企業をめざします。
・仕事の進め方は顧客第一主義に徹します。
・環境に配慮し、社会に貢献します。

 

というもの。

 

 

 

売上至上主義の結果、

営業利益が下がってしまっては、社員への還元が図れない・・・

 

つまり、”全員参加の学習型企業”が危うくなる

 

このように、

理念実現の難しさから、売上50億円をあきらめ、

「ニッチ市場における成長」へ方向転換したようです。

 

 

つまり、あなたの会社において

 

経営理念はありますか?

 

中長期計画は、経営理念に基づいていますか?

 

その計画の実行のための戦略は何ですか?

戦略から生まれた計画は、社員とともに行っていますか?

結果、経営理念の実践となっていますか?

 

 


こんな風に、

 戦略(経営資源の分配)
 計画
 実行

が、理念という軸で連なってるのか否か

この辺が、今回の肝であって。





ちなみに経営理念の実践は、

 

事業で稼いだ利益の分配からうかがえると思います。

 

一言でいえば

 

儲けた利益はどこに使う?

 

というもの。

 

 


利益の分配方法として

 

 内部留保

 会社(社員含め)への投資 

 納税

 

に3等分することが目安のようです。

 

 

 

1つ目の内部留保は、会社の安全性の担保。

 

2つ目の会社(社員含め)への投資は、

 

文字通り、成長戦略。

 

3つ目は、納税、つまり社会貢献。

(いまのグローバル企業は、どうよ?

 な~んてことも1つの議論だったりします)

 

 

 

 

 

今回のテーマで着目すべきは、

 

2つ目の「会社(社員含め)への投資」

儲けた金をどこに投資するか?

社員に投資して、

社員の力をどうやって引き出してまとめていくか?

 

ここを単年度計画に落とし込み、

 

実行に移すことが、

 

経営理念の実践につながっていく・・・

 

 

 

 

 

<反省>

 

企画者側として、できなかったこと・・・

 

売上50億円という目標にどんな戦略があったのか?

 

これを引き出したほうが良かったかな?と。

 

※機会があれば、聞いてみます。

 

 

 

 

 

弊所の場合、

 

開業時に経営理念を作ったのですが、

 

同友会などの勉強を経て

 

これは企業理念であって、ちょっと違うのかなぁ・・・

 

雇用に向けて、経営理念も見直しなければ・・・

 

と思います。

 

 

 

グーまとめグー

 

儲けた利益はどこに使う?


1.利益の分配方法としては以下の3つ。

 A 内部留保(会社の安全性の担保。)

 B 会社への投資 

 C 納税(社会貢献)

 

2.「B 会社への投資」は、経営戦略に基づく。

 

3.戦略は、経営理念に従うのか?(検証)

 

4.戦略に基づき計画立案、そして実行へ

 

5.「実行」は、理念の実践に寄与したか(検証)

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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