千葉県鎌ケ谷市在住の弁理士かめやまです。
先日の商標相談。
1つの商標で10区分以上の商標を取りたい!
のこと。
背景を聞くと、
同業他社がそうしていたから
とのこと
区分数を多くするメリット
あるマーク(商標A)について広い権利を取得することで
第三者が商標Aを使用できなくなる範囲が広くなる。
つまり、独占使用の範囲が広くなる。
さらに、
第三者が商標Aの権利を取得できなくなる範囲が広くなる。
つまり、自社の水路が確保される。
とメリットはあるのですが、
区分数を多くするデメリット
出願~登録費用がかかる
登録後、継続して3年以上使用していない場合は、
取り消しの対象になる。
ということで、
何が何でも商標登録すればよい
というわけでもなく
商標登録もコスパ(コストパフォーマンス)が大切ですね
ということになります。
かめやま: 検討されている10以上の区分のうち
優先順位をつけてみては?
お客様:でも、どうやって?
かめやま: 優先順位の観点として
水路確保:商標を自由に使用できる範囲を確保
収益力:ビジネスモデルから検討
の観点で検討されてみてはどうですか?
お客様:はい・・・
かめやま:今回のビジネスモデルからすると
区分A、B、Cは、水路確保のため欲しいところ。
そして、収益力の点からみると、
区分A、C、Dが重要そう。
お客様:なるほど
こうすれば、10区分もいらなくなる。
かめやま:あとは、<時間軸>。
現在必要
近い将来必要
近い将来必要になるかも
と、3つのグループに分けてみるとよいですね。
ここは、事業計画によって検討するとよいと思います。
お客様:ありがとうございます。
頭の中が整理できました。
この整理を一緒にしてもらえないですか?
かめやま:もちろん、いいですよ。
まとめ
コスパの良い商標登録
1 区分数を多くするメリット
独占使用の範囲が広くなる。
自社の水路が確保される。
2 区分数を多くするデメリット
費用がかかる。
場合によっては、不使用による商標登録取消の対象にも。
3 コスパの良い区分(商品や役務)の選び方優先順位のつけ方の観点として
<水路確保>
<収益力>
<時間軸>
前の2つは、ビジネスモデルから検討する。
最後は、事業計画から検討する。
わからなければ、専門家に相談する。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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