千葉県鎌ケ谷市在住の弁理士かめやまです。
少し前の記事ですが、
チラッと読んだときに「おぉ!?」
と驚いてしまい・・・
その結果、
よくよく読んでしまった記事の紹介です。
その記事は、5/1の日本経済新聞、
「起業家が起こす間違いトップ10」とその解決策。
元アップル・チーフ・エバンジェリストのガイ・カワサキ氏の講演を紹介したもの。
私の目に飛び込んできたのは、記事中の表。
その表のタイトルは、
「起業家が起こす間違いトップ10」とその解決策。
左欄に「起業家が起こす間違いトップ10」
右欄に「その解決策」
があらわされている。
ここでは表形式で表せないので、
左欄・右欄に分けて紹介すると・・・
左欄:「起業家が起こす間違いトップ10」
1 プレゼンに重点を置く
2 売り上げ目標を大きな市場規模に1%をかけて算出
3 速くスケール(成長)する
4 他社とパートナーシップを結ぶ
5 市場優位性に狙いを定める
6 プレゼンで大量のスライドを使う
7 物事を順番に進める
8 経営の支配権を維持し続ける
9 特許を申請する
10 自分と同じような人材を雇う
おまけ 投資家と友達になる
右欄:その解決策
1 プロトタイプに重点を多く
2 ボトムアップで数値を出す
3 食い扶持は自分で稼ぐ
4 販売活動に力を入れる
5 ニッチを狙う
6 10-20-30のルールで
7 同時並行に取り組む
8 製品の市場規模を大きくする
9 振り返らず次のステップに進む
10 多様性を考慮したり自分と補完的な人物を雇う
おまけ 期待以上の結果を出す
私が関心を持ったのは、
間違い:4 他社とパートナーシップを結ぶ
解決策:4 販売活動に力を入れる
と
間違い:9 特許を申請する
解決策:9 振り返らず次のステップに進む
4番目は、とても共感できます。
生き残るためには、売り上げしかないので。
そして、9番目。
表を読む限り、「特許を否定する考え」のようなのですが。
これってどんな考えなんだろうな?
ということで関心を抱き、読んでしまいました。
記事をよく読むと、1番目から順番に解説されています。
長いので全部を紹介できないので、9番目のみを紹介すると、
9番目については、このように書いてあります。
9番目が特許申請。特許は会社を防御するのに役立つ。だが、特許を持つことばかりにこだわっていけない。前を見据え、特許を使って仕事を確保し続けるなど、次のステップに気を配りたい。
この記載のまとめが、冒頭の表の
間違い:9 特許を申請する
解決策:9 振り返らず次のステップに進む
に相当するのですが・・・
なんというか違和感。
まとめ方がずれているような・・・
記事のミソは、
1 特許は会社を防御する
2 特許を持つことばかりにこだわっていけない。
3 特許を使って仕事を確保し続けるなど、次のステップに気を配る。
これを踏まえ、
自分なら、こうまとめるのかなぁ・・・
とおもったのがコチラ。
間違い:9 特許保有(申請)にこだわる
解決策:9 将来を見据え、特許保有(申請)やその活用を行う。
これをもう少しブレークダウンすると、
1 特許保有による効果(※)を理解する。
2 特許の効果を踏まえ、申請内容を検討する
となるでしょう。
なお、特許保有による効果の一般的なものとして、
A 特許による排他性(法律の効果)
B 排他性から生まれる防衛力(模倣防止)
C 排他性から生まれるPR力(オリジナリティ)
D 排他性から生まれる交渉力(いわゆる不二子ちゃん)
があげられます。
※ D の「不二子ちゃん」がわからない方は、過去の記事「特許出願に関する誤解」をご参照ください。
すなわち、特許申請の要否を検討する際は、
防衛力
PR力
交渉力
この3つの力は検討しておきたいですね!となります。
※ ここは、特許に限らず、商標登録でも意匠登録でも同じです。
本日は、GW明けの月曜日。
よいスタートダッシュを決めたいところ・・・
頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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