獣医師としてのポリシー 〜苦しい毒吐き〜 Bienveillance des gens | 天パパパは動物のお医者さん

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天パパパはアウェイな動物のお医者さん。獣医師になろうと思ってなった訳ではないからこそ見える世界を書いてます。獣医師、講師、夫として感じる恋愛を綴ってます。趣味はパフェ巡り。TWICEの김 다현と元宝塚の花總まりさんとFemme séduisante qui parle français&CPの推し活中

最近、犬猫を含めて他の病院での治療や、入院、手術などに関して、相談に乗る事がなぜだかすごく多くなりました。





飼い主さんが、冷静になって考えたり、知人に聞いたり、SNSで調べてみて疑問に思ったりと、様々です。





今までの、病気のセカンドオピニオンとはちょっと違って、他院の獣医師の説明や治療のやり方について、それが正しいのかどうかのストレートな相談です。





獣医師の僕に、他の獣医師について相談しにくるってセカンドでも2次診療でもない。






悩んだり疑問に思っている人が意外に多いという事。






飼い主さんの話を聞いていくと獣医師のグレーな面が垣間見えてくるし、手術後に亡くなった原因を飼い主に責任転嫁したりと、同じ獣医師というだけで僕が罪悪感を感じてくる。





グレーな治療のインフォームドコンセント、明瞭会計な高額治療費、ペットホテルも時間外対応も拒否する動物に寄り添う主治医‥





治療費を半額にしてくれる良心的な獣医師の同じ症例を僕は30分の1の金額で完治させてるから、心が病みそうだよ。





悲しいというか胸が痛いというか、すごくモヤモヤします。まともな獣医師もいるだろうけど、僕は飼い主さんから他の獣医師の事を毎日のように聞く立ち位置にいます。





こういう時は、アウェイな獣医師になったほうが気持ちは楽。まともだと思ってる僕がおかしいんだと思っちゃえば考えなくて済むし。





僕には獣医師としてのポリシーがあります。





正しいとか正しくないとかではなくて、真っ当に動物を助けるための獣医医療をしたいと思ってる。





患者さんにも自分にも嘘をつかない、人の心を傷つけたり不安にさせたり悩ませたりしない、それが僕のポリシー。





稼ぐための獣医医療なのか、獣医医療の対価なのか、やってる事が同じだとしても真逆な考えなんだけど、それに気がついていない飼い主さんが多いのも事実。





自分が獣医師として正しいと思う道を進めばいいだけなんだけどね。





僕は稼げない獣医師だけど、想いは誰にも負けないし恥ずかしくないから、それでいいとは思ってる。





アンチ獣医師みたいな事でここで毒吐いてるけど、それは世の中の獣医師が人としてもっと優しくあって欲しいと思っているから。





たまに妻がいいます。「人を助けたり動物を助けたりして真面目に徳を積んでるから、たぶん旦那は長生きするよ」ってね。





んー嬉しい意見だけどさ‥